日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

"Bleding Tone" 吉本章紘

近年、大西順子のバンドで中心メンバーとして活躍している吉本章紘の初期のアルバムです。
吉本を知ったきっかけが、石若駿の参加アルバムを探していたところからで、2015年に下記アルバムを購入しています。
 "Moving Color" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63339524.html )
その後、石若のHP(http://www.shun-ishiwaka.com/home )にすべての参加作が載っているのを眺めて、過去作を落穂拾い的に買っていたが、この頭から7つめに掲載されていたのがこのアルバムで、ずっと探していたもの。
結果的に、ネット上の全国規模の中古ショップでウォントリストに入れておくことで、ようやく購入に結びついたもので、2012年の作品。
吉本の演奏は、その後石若関係なく聴いてまして、とくに須川とのデュオが素晴らしい。
 "Oxymoron" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64339949.html )
 "20171103" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64318290.html )
 "20181103" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64646978.html )
吉本参加の太西バンドのアルバムもまとめて紹介しておきます。
 "XII" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64728211.html )
 "Live XI" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474638294.html )
 "Unity All" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/476745376.html )

メンツは、その石若に、Aaron Choulai。坂崎拓也は、西山瞳のParallaxトリオのベーシスト。
吉本章紘(Ts)、Aaron Choulai(P)、坂崎拓也(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は、とくにクレジットは メンバーオリジナルが大半に、Body & Soulという布陣なんでしょう。
5曲めのタイトルは石若センスだと勘繰るが..
01 di di
02 Boston Subway
03 Pale Green
04 How About This Cat?
05 Enpitsu Hiko (鉛筆飛行)
06 Last Monday
07 Dark Matter
08 Sky Dance
09 0117
10 Body & Soul

モード系からクール系を彷彿とさせるちょっと無機的な気配を持った曲が多めの印象。
吉本のクールスタイルを基にしたサックスによく合った曲調で、まさに良い味出してる!と言いたくなるような
演奏が心地良い。
ここに絶妙に絡んでくるアーロンのピアノが良い塩梅に存在感を見せつけてくる。さらっと弾きこなしていながら、さらっと聴き流せないようなフレーズが秀逸。
感性にまかせたようでありながら小気味よくスィングする石若のドラムは、ここでもセンスの良さを感じさせる演奏で存在感も抜群なものがある。
ベースの坂崎も、堅すぎず柔過ぎない磐石な演奏が持ち味の良いベーシストだと思ったが、これまで縁がなかったというか、うまく接点ができなかったようで、前述のとおりほぼ西山トリオだけでしか聴けていない。
最後の曲がそのベースとのデュオでこれがまた良い味のある演奏でグッとくる。

ベストは2曲めでしょうか。

"Bleding Tone" 吉本章紘 (https://www.amazon.co.jp/dp/B007WUZEGQ/ )

"Moon On The Lake" 藤井郷子

藤井郷子のアルバムを聴く(買う)のはかなり久しぶりのはず。
自blogを漁ってもヒットしないので15年以上は聴いていないんだと思います。
たしか "Toward To West"(https://www.amazon.co.jp/dp/B08YQKT7B2/ ) は聴いているが、もうずいぶん前のアルバムってことです。

本作は、メンツをみて速攻買いを決めたのですが、Tokyo Trioと名前を冠した新バンドでの新宿PitInnでのライブ。
自blogを眺めていただければわかる通り、このベース、ドラムの2人の登場頻度は相当な量になっていると思います。
須川のリーダー作は、Banksia Trioの2作めが先日出てます。"Ancient Blue" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481404452.html )
竹村の初リーダー作が7月に出たばかりです。"村雨"(https://www.amazon.co.jp/dp/B096Z6TRGK/ )
藤井郷子(P)、須川崇志(B, Cello)、竹村一哲(Ds)

演奏曲はすべて、藤井のオリジナルで全部で5曲。
1.Hansho
2.Wait For The Moon To Rise
3.Aspiration
4.Keep Running
5.Moon On The Lake

いずれの曲もテーマはあるようだが、曲によってはあまり明瞭に提示されてはこないことと、竹村のドラムの自由度が高いことと相まって全体が即興のような様相を呈している。
が、藤井郷子のアルバムなので、フリー濃度濃いめの難解な部分も持ち合わせているのは承知のうえ。
3者がそれぞれに触発されながら、ほぼ制約なく創造力を大いに発揮し、持ち味をたっぷりと出したたような演奏を繰り広げる。
さらにそんな3者が、3者とも時間をたっぷりととったソロも披露していて、そこではさらに空間をたっぷりと使った演奏をこれでもかってくらいに開陳していて満足度はかなり高い。
中でも、須川のアコベとチェロのアルコ弾きを駆使したソロが圧巻だと感じるのは、ひとえに個人的好みによるものでしょう。
聴けば聴くほど凄みを感じてくるようなそんな作品です。

ベストは1曲めにします。

"Moon On The Lake" 藤井郷子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B094SKJSSC/ )

"Squid Squad" 紺野智之

紺野智之というドラマーの1枚めのリーダー作で2018年にリリースされたもの。
これは中古漁りをしていたときにメンツを見て気になって購入したのだが、吉本のサックスと加藤のギターという組み合わせは、これまで予想したことがなかったので興味を持った次第。
紺野は1977生福島出身の人で、最近は東京でライブ活動をしているようだがこれまで全く縁がなく、CDでもライブでも聴いたことはありませんでした。

メンツは、上記記載の3人に、ベーシストに座小田諒一を入れた4人。座小田さんもこれまで縁のなかった人。
紺野智之(Ds)、吉本章紘(TS,Ss)、加藤一平(G)、座小田諒一(B)

演奏曲は、紺野のオリジナルが4曲(1,4,5,8)、吉本(7)、座小田(2)が各1曲、3曲めがこのアルバム名がクレジットされているので4者の即興でしょう、そしてDuke Ellington(6)で全部で8曲。
1.A Blues
2.Song The
3.Calisthenics(radio)
4.Morning Glory
5.Chair
6.Low Key Lightly
7.The Mystery of Onion Rings
8.Poptune

冒頭が4ビートで、他も4ビートを中心に比較的オーソドックスなジャズと言えそうな曲が並ぶ。
そしてフリーインプロが1曲含まれるが、これが3曲めということになる。
全体を通して聴いていて、こういうジャズ濃度の濃い演奏だと、加藤のギターの特異性、天才性が如実に際立ってくる感じが如実。
たぶん加藤は、瞬間的にどんな音色でどんなフレーズを差し挟むと演奏の全体の雰囲気にどういった効果を与えるかが判別でき、それを瞬時に音にして表現できるんだと思うが、ここでの演奏も全体の雰囲気に合わなそうどころか壊しそうな音を出していながら、実際には良い塩梅に溶け込んでいくようで実に素晴らしい。
これまでも主にライブで加藤のギターをいろいろと聴いてきたが、このアルバムでの演奏はなかなか際立っていると思う。
加藤の入らないサックストリオの演奏としても、しっかりとした演奏を楽しめ、吉本のクールな味わいのサックスとか個人的には好きだし、聴きどころだとは思う。
が、ここでは加藤の演奏の破壊力が尋常ではないなと…。

ベストは5曲めにします。

"Squid Squad" 紺野智之 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07CCG1XQP/ )

"慕情" 菅野邦彦

コロナ禍で、入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらう機会を得ました。
そのため散発的にちょっと古い日本人のジャズの紹介が紛れ込んでいます。

本作は、先日の南博さんのイベントで、最近よく聴いているピアニストは誰かと問うたときの答えの1人で、ちなみにもう1人は菊地雅章でした。

菅野邦彦の名前は以前から知って(オーディオ評論の菅野沖彦が兄)いましたが演奏を聴くのはこれが初で、1974年にTBMレーベルからリリースされた作品。

メンツは、ピアノトリオにコンガが入ったカルテット。
菅野邦彦(p) 小林陽一(b) 高田光比古(ds) 小川庸一(conga)

演奏曲は以下の通り。
1.慕情
2.枯葉
3.ブルース・フォー・ウィントン・ケリー
4.パーディド

菅野のピアノを今回初めてきちんと聴いたことになるが、タッチの振り幅の広さの凄さってのが第一印象。
カツーンカツーン、コロコロ、ピロリピロリといった様相のピアノで、こりゃ凄いとあらためて思い知った次第。
ちょっと、山本剛を想起するような印象も持ったが、これはもしかしたら年代的なスタイルの流行りみたいなものがあるのかもしれない。
録音が中規模程度のホールでのライブ収録で、最後の音がしっかり消え切るまで拍手が始まらないのはちょっとすごい。
おそらく、聴衆の全てが音ではなくピアニストの挙動で拍手を送っているからだと思うが、
たいがいは誰か無頓着な人がいて、フライング拍手とか、もうちょっと待てと思うことが多々あるもんだが、ここではそんな輩がいない。
あるいはもしかしたら、録音があるからと事前に聴衆に指示が出ていたか…
トリオの演奏でピアノだけ言及するのもアレなので、菅野のピアノ以外では、やっぱり小林のベースが良い味を出しているのは、不肖自分にもわかるかなぁと...。

ベストは1曲めにしましょう。

"慕情" 菅野邦彦 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07T4QRQCV/ )

林栄一 "音の粒"

コロナ禍で、入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらう機会を得ました。
そのため散発的にちょっと古い日本人のジャズの紹介が紛れ込んでいます。

本作は、1996年の池袋"ぺーぱーむーん"でのソロライブを収録したもの。
林さんの当時のリリース状況から、このアルバムの位置づけを類推しようと、デビュー作から本作までの間のリリース状況を調査したところ以下の通り。
1996年に一気にアルバムが増えているので、ここで人気がしっかりと確立されたということがうかがわれる。
 "Mazuru" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61780040.html ) 1990
 "De-Ga-Show" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00005ETYN/ ) 1994
 "Monk's Mood" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a53994360.html ) 1996
 "続 De-Ga-Show" (https://www.amazon.co.jp/dp/B00005ETYP ) 1996
 "Hopper's Duck" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61786448.html ) 1996
 "Mona Lisa" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61178363.html ) 1997
 本作 1997

そんな人気に裏付けられてのソロライブとそのアルバム化だったのでしょう。
メンツはそういうわけで林さん1人です。
林栄一(As)

演奏曲は、"*の粒"と題されたインプロトスタンダードを並べて全部で7曲。
1.時の粒
2.音の粒
3.Donna Lee
4.Circle
5.夢の粒
6.You Don't Know What Love Is
7.星の粒

冒頭2曲は、循環呼吸を駆使して延々と音を吐き出していくような即興。
1曲めはサックスの通常の音域で、2曲めは林特有の高音域を使っての演奏から通常音域に戻っての怒涛の10分超。
聴いているうちになんだか凄いものを体感しているという実感をひしひしと感じてくる。
続いて、テーマから即興から一気に吹き切るDonna Leeが3曲め。
林特有の歪み感のある音でサンバのホイッスルなフレーズを奏でる冒頭からのこれも長丁場の20分超の5曲め。
これも、ちょっと不思議な味わいを見せる。
You Don't Know What Love Isを間にはさんで、パルシブな音を基調とした即興で締め括られる。
スタンダードをチェイサーにして即興を核に置いたライブ実況といった様相で、林の演奏をたっぷりどっぷり楽しむには好適な作品。
ただし、濃厚でハードな演奏なので、体調が良い時にどっぷりと浸るのが吉ではないかと思う。
個人的には、そう頻度高く聴ける感じではないかなぁ。

ベストはラストの7曲めにしましょう

林栄一 "音の粒" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0037W02TM/ )

"Scenery" 福居良

福居良の名前は、日本のジャズを聴いていると、いろいろと目にすることが多いがこれまで聴く機会はなく、これが初。
しかも、ここ最近散発的に紹介している、コロナ禍で入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらっている一貫での聴取です。

福居は、北海道出身のピアニストで、1948年生、2016年に亡くなっています。
北海道はほんとうにジャズに関していろいろな人を輩出している。
wikiによると、アルバムは5枚出ているが、代表作はこれになるのではないかと思う。
今年、未発表音源?未CD化音源?(https://www.amazon.co.jp/dp/B08WK7XGRN/ )がリリースされたようで、亡くなってもまだ愛聴されているピアニストであることが判る。

メンツは、
福居良(P)、伝法諭(B)、福居良則(Ds)

演奏曲は以下の通り。
1.It Could Happen To You
2.I Want To Talk About You
3.Early Summer
4.Willow Weep For Me
5.Autumn Leaves
6.Scenery

はっきりしているがそう強くないタッチ、テーマは大きく崩さずにしっかり弾き切ってアドリブは饒舌系というのが、自分の福居に対する印象。
演っていることが明瞭なので、聴いていてスッキリと体に馴染んでいくようなそんな印象を抱く。
さらに、ベース、ドラムが好サポートのバッキングに徹しており、福居の演奏がより映えるような対応をしている。
そんな3者の演奏全体を含めて、王道的なピアノトリオ作品と言えるのではないか。
程よいスウィング感と、程よいグルーヴ感と、程よい高揚感と、程よい心地良さで、心地良く聴いているうちに1枚終わっているようなそんなアルバムでした。
人気あるのもわかるような気がします。

ベストは速いフレーズが連続する3曲めで

"Scenery" 福居良 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0009OASWW/ )

"Play Standards Vol.1" 橋爪亮督

橋爪亮督のリーダー作は大半購入しているが、本作はリリース直後に諸事情により入手に走ることができなかったもの。
2019年にリリースされていたのですすが、ようやく入手できたものです。(だいぶ安価でしたが..)
前作は2017年のクインテットでのアルバムでした。
 "Incomplete Voices" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64159819.html )
本作、実際には単独リーダーではなく中村との双頭リーダー作という扱いで「スタンダード集その1」です。

ということで双頭リーダーの2人がメンツのすべてです。
相方の中村真は、自blogを漁ると安ヵ川大樹トリオ(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a17656312.html)が出てきますが、もう15年以上前でした。
橋爪亮督(Ts)、中村真(P)

演奏曲はタイトルの通り、スタンダードを集めていてオリジナル等はなし。
1.The masquerade is over
2.You are my everything
3.What is this thing called love?
4.The night we called it a day
5.Liebeslied
6.The song is you
7.It never entered my mind
8.I concentrate on you
9.Last night when we were young
10.Blackberry winter

さすかにこれまでにもクールジャズ作品で味のある演奏を聴かせてくれている橋爪なだけに、ここでも訥々とした雰囲気を見せながらも味わい深いサウンドを醸していく。
いっさいの無駄な音を排除して、最低限の音数で最大限の表現をしているようなそんな印象。
滋味深いという表現がしっくりくるような演奏は、橋爪の真骨頂といっても良いでしょう。
そしてその滋味深さは、橋爪のサックスにそろりと絡んでくるピアノについても同じことが言え、余計な音は極力排除しながら、橋爪ワールドの醸成にしっかりと一役買っていて良いコンビネーションを魅せる。
聴けば聴くほど、その音世界に魅了されていくような感覚を感じる。

ベストは7曲めでしょう。

"Play Standards Vol.1" 橋爪亮督 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07W8LLRBC/ )

"エアジン・ラプソデー" 明田川荘之

コロナ禍で、入手困難だったりそこまで手が回らなかったりでこれまであまり聴けていない邦人ジャズを集中的に聴かせてもらう機会を得ました。
そのため散発的にちょっと古い日本人のジャズの紹介が紛れ込んでいます。

本作は、アケタの店の店主であらせられる明田川荘之さんの1985年録音のアルバムです。
育ったところがアケタの店がそう遠くないところで当時(中学生の頃から?)からその存在は知ってまして、当時ジャズなんて聴いてなかったですがお店の存在を知っていたってのは、それはそれで凄いことだと思います。

メンツは以下の通り。板谷さん以外は現在も活動している方々ですが、管楽器の3人はこれまで聴いたことはない気がします。
明田川荘之(P,Ocarina)、吉田哲治(Tp)、板谷博(Tb)、池田篤(As)、榎本秀一(Ts)、吉野弘志(B)、楠本卓司(Ds)

演奏曲は5曲、1曲めが国安、2〜4曲めが明田川の作。
1 Saito 国安
2 Aketa's Grotesque 明田川
3 Gyoza Blues 明田川
4 Airgin Rhapsody 明田川
5 Now, O Now I Need must Part :John Dowland

曲の初めに、明田川による曲紹介が入る。
ベースのアルコ弾きによるソロからの大らかな雰囲気のテーマに続き、サックス、トロンボーンのソロと、ハードな演奏だが、大らかな雰囲気に包まれた曲。
2曲めが、ちょっとクセのあるテーマを持った4ビート曲、アルト、トランペット、ピアノとソロを繋ぐが、曲調通りのノリの良い熱い演奏が繰り広げられる。
3曲めがちょいと楽しい、ちんどん屋な気配も感じさせる、餃子ブルース。明田川は、オカリナでのソロを披露している。
4曲めは、演歌濃度の非常に濃い曲で、これぞ中央線ってな様相。
池田のアルトサックスソロ、榎本のテナーサックスソロ、そして明田川のピアノソロと、たっぷりと時間をかけたもので、いずれも圧巻の演奏。
そして最後はドラムソロでテーマに戻る。
各人のソロはもとより、テーマを奏でる4管の重なり合いのインパクトが素晴らしい。明田川の唸りもしっかり絶好調。
MCでも語っているが、このライブはサックス奏者の国安良夫の追悼ライブだったようで、国安が亡くなったのが、1987年11月だったようで、このライブは同年12月にあったようです。

ベストは、全体にソロが快調な2曲めにします。

"エアジン・ラプソデー" 明田川荘之 (https://www.amazon.co.jp/dp/B000064HZ1/ )

Childhood トリオ (20210619)

緊急事態宣言のあいだお店を締めていましたが、解除直前のタイミングでのライブ開催告知に、これは見逃せないと赴いてきました。
スケジュールを抑えるのが至難の3人なので、延期よりはアルコールなしでも演ってくれたのがなによりもうれしい。
この3人の演奏は2016年に聴いているので、約5年ぶりということになります。
多忙な面々なので、その後どれだけこの3人で演奏していたのかも気になります。。
 "Childhood トリオ (20160909)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63850193.html )
このライブに前後してCDが出ています。
 "Childhood" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63887497.html )

個人的ライブ参戦は、緊急事態宣言直前依頼で、久々のお店、久々のライブということになります。
 "津上研太, 南博 (20210424)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/481174928.html )

17時開場17時半開演ということで、17時過ぎにお店に着いて2人め。
定刻を少し過ぎて演奏開始。
ステージは前回と同じ配置で、ピアノを少し前に出し、左奥にドラム、その手前に市野さんが座ります。

ギターがおもむろに最初の一音二音、音を出すと、それに呼応してピアノが音を絡めてくるところから演奏が始まるような、そんな展開が多かったか。
テーマと伴奏、即興とバッキング、ソロとソロとの応酬、そんな場面がさらりさらりと展開していき、それぞれが有機的に絡み合っていく。
さらに、凡人には理解し難い神業的タイミングで合いの手を入れてくる外山さんのドラム。
今回はシンバルを繊細にコントロールしながら駆使する場面が多かったか。
そんな三者の演奏がChildhoodのサウンドを醸成していく。
曲調は、すべてバラードかそれに準ずるゆったりとしたもので程よい緊張感はあるものの、心穏やかに音に浸るような、そんな心地良さを醸し出す。
曲が終わると渋谷さんが譜面をさらって曲を決め、2人に伝えて演奏開始というパターンは前回も同じだったはず。
選んでいた曲はスタンダードと、市野さんのオリジナルを中心にしたもの(あとから確認したらアルバム収録曲はすべて演っていたよう)で1stがたしか6曲、2ndも6曲くらいだったか。
コロナの影響による営業時間の制約でアンコールはなしではありましたが、双方ともほぼ1時間たっぷりと演奏を楽しませていただきました。

久々の生音は体全体に染みていくような感じで、しっかりたっぷりと堪能させ

Honda Takehiro Trio Live 1974" 本田竹曠

本田竹曠のライブ発掘音源で、弟子の荒武氏が先日起こした OwlWingRecord(https://owlwingrecord.net/)からリリースされたもの
本田竹曠は2006年に亡くなってますが、存命中はほとんど演奏を聴いておらず、弟子筋の中島さち子さん(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61839343.html ), 荒武裕一朗さん(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62295756.html )を聴いている流れから聴き始めているようなところがあります。

自blogを漁ると、以下のような紹介文が見つかります。
 "I Love You" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62121753.html )
 "Earthian Air" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62161978.html )
 "紀尾井ホール ピアノリサイタル" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62613007.html )
 "In A Sentimental Mood" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63506666.html )
 "My Funny Valentine" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63730052.html )
多くは、図書館で借りてるような気がしますが..
本作は、1974年7月に大分のZADOというライブハウスで収録されたもので、これまで未発表だったもの。

メンツは盤石の以下の通り。
本田竹曠(P)、望月英明(B)、古澤良治郎(Ds)

演奏曲は、オリジナル有名曲からスタンダードなどを..。
01 Salaam Salaam
02 By the time I get phoenix
03 Ballad Medley: When sunny gets blue - I can’t get started - Ain’t tell you a good way but - Georgia on my mind
04 Natural Tranquility
05 Sugar

5分強のソロピアノを淡々と奏でたところで、一気に怒涛のサラームに雪崩れ込みドラムが入ってベースが入って雰囲気が一転する。
切り替わったすぐは、ちょっとまごつくような気配だが、程なく修正されて演奏のテンションがぐんぐんと上がってゆく。
そんなドラマチックな最初の曲。
中程は、タッチの強弱をしっかり使い分けメリハリをつけ緩急織り交ぜての思い入れたっぷりな風情の演奏。
はっきりとした語り口がなんといっても心地良さを醸成する。
堅実系安定のベース、奔放でダイナミックな側面をもみせるどらむコンビネーションも素晴らしい。
何曲かフェードアウトで終わるのがちょっともったいないが、いずれも長尺の演奏だし見事な演奏をたっぷりと楽しむことができる。

ベストは、なんだかんだ1曲めに尽きるでしょう。

"Honda Takehiro Trio Live 1974" 本田竹曠 (https://www.amazon.co.jp/dp/B08CM12WB8/ )
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