日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

荒武裕一朗 "Constant as the northern star"

荒武裕一朗の演奏は、2013年に安東昇、力武誠という、太田朱美バンド(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61182850.html)と
同じリズムのトリオ作を見つけて聴いたところから。
 "I Dig IT!"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62011814.html)
その後、若手ベーシストの三嶋大輝と組んでの演奏活動にシフトしてアルバムが1枚リリースされている。
 "TIME FOR A CHANGE"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63656092.html)
ライブでは、このトリオでの活動はしばらく続けていたようだが、本田珠也がトリオを抜けたタイミングで、本作がリリースされたことになる。
荒武裕一朗(P)、三嶋大輝(B)、今泉総之輔(Ds)
山田丈造(Tp)

演奏曲は以下の通り。
Bill Evans, Stevie Wonder, Duke Ellington, Bill Strayhorn, Richard Rodgers, 武満徹, Luvercy Fiorini, Styne Jule, Simon & Garfunkel, Jonni Mitchellといった面々の曲、荒武のオリジナルも1曲入る。
01 Time Remembered
02 Knocks Me Off My Feat
03 Love You Madly
04 Lotus Blossom
05 閉伊川
06 I Let a Song Go Out of My Heart
07 Bewitched
08 Small Sky
09 Morrer de Amor
10 I Fall in Love To Easily
11 Bridge Over Troubled Water
12 A Case of You

柔らかなタッチで流れるようなピアノに、控えめに絡むベース。
曲も、爽やか系だったり、ゆったりしたものだったり、変拍子も存在せず平易なものが並んでいて、美麗流麗とか、癒し系とか、そんな語が頭に浮かぶような作風。

荒武というと、本田竹広を範とする、ピアノは打楽器だ、くらいの強い打鍵を持ち味にしている印象だが、ここでは強い打鍵はほとんど使わず、もう一つの持ち味である流麗なタッチで心地良いピアノを聴かせている。

中ほど2曲で、山田のトランペットが朗々と伸びやかな演奏を聴かせていて、そのコンビネーションもまた素晴らしいと感じさせる。

惜しむらくは、聴いている環境のせいか、ドラム、特にバスドラが(音程高めだからか)変に目立っていて、バランス的によくないと感じられ、そこがちょっと残念。

ベストは、6曲め


荒武裕一朗 "Constant as the northern star"(https://diskunion.net/jazz/ct/detail/1007875957)

石田幹雄, 須川崇志 デュオ (20190330)

石田, 須川のデュオは、本年1月にありましたが、残念ながらこのときはうかがえず。
本日も、体調が完全に戻っていない感じもあって、どうしようか..。という感じであったが、このデュオだけは早めに聴いておきたいと、雨のなかお店に赴きました。
過去にも書いているが、急に思い立ってこんな演奏が聴けるのは非常に恵まれた環境に感謝しています。


ステージは、デュオ時の定番配置のピアノを左手前に移動したもので、ピアノの定位置(ちょっと奥まったところ)に須川が立つ。
定刻の20時を10分も過ぎたところから演奏開始。

演奏曲は、オリジナルを中心に、両セットで1曲ずつEric Dolphy を入れていたはず。
大半の曲は、そこはかとなくでも拍がわかるもので、テーマをちょっと演奏した後は、延々と即興が続く。
ただ、さすがにデュオだけに1人だけで演奏という場面はなく、いずれかが前面に出ても、もう一方がバッキング的に演奏を続ける。

石田が、いつも以上に唸り声をあげ、体を捩りながら演奏しており、本人はかなりい持ちよい状態になっていたんじゃないか。
須川の繊細なピチカート奏法に、響きのきれいなボウイングと、石田の演奏に追従してそうでしていないような微妙な寄り添い具合が、なんともいえない心地良さを醸す。
後テーマに戻るところだけ合図をかわすくらいで、ほとんどそれぞれに即興を繰り広げているような感じ。

そして、両セットの後半に即興の応酬のようなフリー濃度の濃い演奏が入ってくるが、このデュオならではの緊張感のある演奏で難易度は高いが聴き応えのある演奏を楽しませる。

1stセットは、20時10分から45分程度
2ndセットは、21時30分からたっぷり1時間に、アンコールにも応えてくれました。
聴衆は15人超といったところ。

終演後のBGMは、"Steel Away"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=373846)。
この盤は、最近の店主のお気に入りの1つのようで、このデュオも同じ構成ではあるが違うテイストのデュオになる。
この2人の組み合わせの妙もさることながら、ここにドラムを入れなかったのは、見事な眼識だと思う。
ちなみに店主のブッキングのはずです。(なので、他の店では聴けない組合せ)

Gradate(20190322)

魚返明未君のリーダーアルバムを2作とも購入していますが、ライブで生演奏を見るタイミングがなかったのですが、休みの中日に仕事を半日さぼって赴いてきました。
 "STEEP SLOPE"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63342279.html)
 "はしごを抱きしめる"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64675267.html)

松井宏樹君というサックス奏者のリーダーバンドで、ドラム、ベースが良く聴いている2人。
リーダーのサックス奏者だけが、ほぼ初聴き(実際は井上銘のCDに1曲だけ入っていた)ということになります。
そんなメンツは以下の通り。
松井宏樹(Sax)魚返明未(P)落合康介(B)吉良創太(Ds)

このバンドは、リーダーの松井宏樹のオリジナル曲だけを演奏するバンドとのこと。
定刻から10分も過ぎたところで開演。

1st setで6曲、2nd setが7曲くらいだったと思うが、バラードから中低速くらいの曲が多めの印象で、嗜好としてはこっちに重きを置いているんじゃないかと推測
もっとも、しっかりと盛り上がる曲、盛り上げるべきところでは、しっかりがっつりとした演奏になるので、聴いていて高揚感もしっかり感じられる

今回、一番の目当てである魚返明未のピアノは、速いフレーズから、ガツガツぶっ叩く奏法から、不協和音的な和音もしっかりと対応して、多彩な表現力を感じさせるピアノを聴かせる。
特に速いフレーズに強みがあるんだと思うが、中低速くらいの曲でもソロになると速い指さばきを見せてくることがある。
期待以上に聴かせるピアノで満足度が高い

今回、初聴きの松井宏樹は、アルトとソプラノというちょっと珍しい2本使いで、大半の曲ではアルトを使い、1st、2ndとも1曲づつでソプラノを使っていたはず。
(良い意味で)多少粗さのある音色を交えながら、それでも特殊なテクニックはほとんど使わず、ストレートにかつ淀みなく朗々と即興フレーズをつぐんでいく清々しさが、なんとも気持ち良い。

吉良は、ここでは細かい技を使ってニュアンスをコントロールするというよりは、おおらかなリズムでバンドのノリを重視したようなドラミングという印象。
このドラムも個人的には安心できるサウンドになってきている。

今回、特に調子良さそうだったのが落合のベースで、開演直前、幕間と、きめ細かなチューニングをしていたが、実際の演奏は、軽くノリ良く気持ち良さそうに演奏していて、心地良い低音を撒き散らしていた。

終演後の拍手がすぐ止んでしまったのでアンコールはなし。
それでも、1stが60分弱、2ndが70分くらいにはなるんじゃないかという長尺だったので文句はありません。

山下洋輔ソロ (20190321)

慶応大学で開催された、「山下洋輔、相倉久人を語る」というイベントの後半で、山下洋輔さんがソロでの演奏を披露してくれました。

前半の”語る”のパートではグレーのスーツに黒い靴という出で立ちだったが、演奏のパートでは派手なベストに白いズボン、靴も白いのに履き替えて登場。

マイクで曲紹介をして演奏するという流れで、1曲めは、話のなかでも話題になっていた”荒野のダッチワイフ”の挿入歌である
ミナのテーマ、とミナのセカンドテーマ。
同時に演奏したのは初。と演奏後におっしゃっていましたが…。
続いて、グガン。曲名の由来などを話してからピアノに向かうのは、前曲と同様。
演奏後に、こちらはソロで演るのは珍しいとのお言葉。
最後に、ソロでは最後にやることが多いとのコメントののち、ボレロを。

多少タッチの強さ、キレの良さ、指の動きのメリハリとか完全ではないかな?と感じさせられたり、テーマは大きく崩さず、テーマからの即興での暴れ具合がちともの足りない気がしたりとか、絶頂とは言いがたい部分もあったようにも感じたが、真摯にピアノと対峙した素晴らしい演奏であったと思う。

ピアノにマイクは入れず、完全に生音出の演奏で、このホールが武蔵境のホールに近いサイズだと見立てたが、そのホール全体にしっかりと音を響かせていたのは間違いのないところ。

年齢的にも、怪我からの復帰直後でもあることも考えあわせると、すごい精神力と言えるんじゃないか。

こういうイベントなので、アンコールをちょっと躊躇していたら、ヨウさんが煽ってくださり、カタロニア民謡「鳥の歌」を披露。しっとりめの演奏でしめくくり。

復帰直後ではあるので、疲れやすいのかはやくにステージ裏に引っ込んで行きました。
が、完全復帰している姿をしっかりと確認できました。なんだかんだいつ見ても凄い人だ!

"Bamboo Grove" 峰厚介

峰厚介のリーダー作を買って聴くのはこれが初のはず。
リーダー作を除いて、演奏自体を聴くのは、J.J.Spiitsでの演奏が最初ではないかと思うが、そのとき特に峰厚介を意識して聴いていたわけではなかったことを暴露しておきます。
 "LIVE"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/39639533.html) 等々
他に、自blogを漁ると渋谷毅のアルバム等に参加しているのを聴いています。

ライブでは、そのJ.J.SpiitsをLive Under The Sky '92で、その後2010年の国立パワージャズ、2013年の板橋文夫とのデュオと複数回は聴いています。
 "板橋文夫、峰厚介デュオ(20130208)"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61762091.html)

この盤はメンツ買いなんですが、そのメンツは以下の通り。
須川、竹村のリズムで一発で買いを決めています。ピアノの清水さんを聴くのはこれが初。過去に2枚のリーダー作があるようです。
峰厚介(Ts,Ss)、清水絵理子(P)、須川崇志(B)、竹村一哲(Ds)

演奏曲は、すべて峰のオリジナルで全部で7曲。
1 Bamboo Grove
2 凍星
3 Rias Coast
4 21
5 Late Late Show
6 水蒸気 - Short Fuse
7 Head Water

実は冒頭から格好良くて、かなり入れ込んで聴き始めています。
速めの4ビートをドラムが煽り、ベースが畳み掛けるなかピアノが自由闊達に暴れまわるハードな演奏をバックにして、燻し銀的なサックスがゴリゴリと割り込んでくる。冒頭から格好良いの一言。

ていねいな運指でありながら、タッチは強めで低音を効果的に使うことで迫力も感じさせるピアノ。ていねいな演奏だからか端正な印象を与えるが、そればかりではない。
終始パワフルに攻め立てる竹村のドラム。しかも、長めのドラムソロの頻度が多めで、峰はこのアルバムで竹村のドラムを聴かせたかったのではないかと勘ぐりたい。
歌ごころあるフレーズをエッジをあまり立てないような音色でありながらゴリっとしたサウンドの須川のベース。
ほとんどビブラートしない無骨な演奏でゾリっとした凄みを感じさせる峰のサックス。それでいてスローな曲ではやさしさのようなものまで感じさせ、さすがの巧さを見せつける。

曲としては総じてオーソドックスなジャズの体をなしているが、演奏は若手3人が先導するパワフルで熱いもので、満足度はかなり高い。

ベストは1曲めになるんでしょう。

"Bamboo Grove" 峰厚介 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07L9TWXLX/)

"Save our Soul" 本田珠也

一昨年前にリーダー作がドドドっとリリースされた本田珠也ですが、2018年は演奏活動に終始していたんじゃないかと思いますが、2019年早々に新作がリリースされました。

2017年、怒涛のごとくリリースされたリーダー作は以下の通り。
 "Second Country"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64270321.html)
 "Live at Pit Inn"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64332094.html)
 "ICTUS"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64398605.html)

今年は、ZEK Trioのリリースが予定されているらしい(https://www.amazon.co.jp/dp/B07P1954VH/)ので、まだ快進撃は続いているようです。
ちなみに、ZEK Trioの初作は
 "ZEK!"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63976804.html)

本作のメンツは、奥さんの守谷美由貴に、ZEK Trioで共演している米木康志、先日トリオでのライブ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64671847.html)を行ったピアノの板橋文夫、荒武トリオ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63656092.html)で共演歴のあるギタリストに、先日新作(https://www.amazon.co.jp/dp/B07L9TWXLX/)が出たばかりの峰厚介が入ったセクステット編成。
本田珠也(Ds)、峰厚介(Sax)、守谷美由貴(Sax)、橋本信二(G)、板橋文夫(P)、米木康志(B)

演奏曲は、本田竹広のオリジナル6曲に、Beatlesで全部で7曲。
1. The Way To Brooklyn
2. Rippling
3. Savanna Hot-Line
4. Save our Soul
5. Second Country
6. Super Safari
7. Hey jude

ゴツゴツの4ビートの1曲め。
ライブ通りの曲順なら、冒頭からかなり飛ばした演奏が繰り広げられる。
全員のソロが回った最後に、本田のドラムソロ。ここでのドラムがなんとも熱い。

続いてバラード。
こちらは板橋渾身の美ピアノから、後半のしっとりと聴かせているベースソロが特筆か。

疾走感ある3曲めは、元はネイティブサンの曲。
ギターのカッティングが地味に格好良い。

スローな歌い上げ系の曲が4曲め。
曲調に合ったおおらかなギターソロからドロりとしたドラムソロへの展開が秀逸。

冒頭ゴッツリとしたベースソロから始まり、中盤でのアルトソロがまた気合の入ったもので、耳目を惹きつけられる5曲め。

本田珠也のある種の個性とセンスを持ち合わせた独特のドラミング。
ZEK Trioの盟友、米木康志とのコンビネーションは、重量級リズムとして見事なものを見せつける。

板橋の一聴すぐわかる個性のあるピアノが、美旋律はとことんまで美しく、熱を帯びた演奏は粗く荒く、全体を煽ってくる。

峰のサックスは渋さを感じさせ、守谷のサックスは勢いを感じさせる。

少しくぐもった音色で濃ゆいフレーズを奏でる橋本信二のギター。サックス、ピアノに主役は譲っている感じだが、それでも主張が伝わってくるような演奏を仕掛けてくる。
最後の曲の最後の例のフレーズの繰り返しをサックス2本で奏でるところが、なんとも言えない高揚感を感じさせる。

と、こうやって聴いていると、本作は本田珠也トリオの拡大版ライブ音源だったということに思い当たり、そう考えると突如の本田竹広作品集というより納得感が高い。

ベストは、エンディングの疾走感が素晴らしい6曲めになると思います。


"Save our Soul" 本田珠也(https://www.amazon.co.jp/dp/B07KLCRTWH/)

後藤篤カルテット(20190223)

後藤篤カルテットはCDはリリース直後に聴いていて、とっくのとうに紹介済み
 "Free Size" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63974359.html)
その演奏を生で堪能する機会を得るのに時間がかかってしまい、ほぼ2年後の2018年の4月のこと。そのときのレポートは、
 後藤篤カルテット(20180409)(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64466324.html)
その約半年後に、もう1回見れる機会がありまして、そのレポートも書いています。
 後藤篤カルテット(20180927)(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64615488.html)

地元のお店でのライブを口説いて開催を画策しようと、常々思っていましたが、実際にそんなことをやったかうろ覚えなんですが、ようやく地元のお店でもライブ開催と相成りました。

19時半ちょうどくらいにお店について、リハーサルが終わる直前くらい。
演奏が落ち着くのを待ってお店に入りました。

楽器配置は、向かって左側にほぼ横向きにドラム、その奥ちょっと内寄りにベース、ピアノは定位置から少しだけ斜めに出して、板は全部はずし天板だけ反響するよう半開きにしている。トロンボーンはピアノの前あたりに立つ。

定刻の20時を10分も過ぎたところでライブスタート。

開演直前に、「各楽器の音の大きさを考慮して。。」なんて会話をしてましたが、ドラムの服部は控えめな音量になるよう、シンバルにガムテープを貼り、細いスティック、ブラシの出番が多め、ときに手を使い、さらに小さな鳴り物を駆使した演奏を駆使。
もっとも、ソロ(1st,2ndとも1回ずつあり)では、ガッツガツの演奏をこれでもかとかましてくれましたが..。

逆に、石田のピアノは、いつも以上に気合いが入ったようなガツガツとした打鍵を響かせていた印象。
フリーに突入したときはもちろん、いつもの美旋律の極みを奏でているときも打鍵は強めだった気がする。

初めての会場で音量調整を意識しながらだったからか、普段あまり演らない曲が多かった(新曲もあったよう)のか、フリーめというかスピリチュアルな気配を感じさせる演奏が多めだったからか、演奏の良さはしっかり感じさせるが、熱気とか、ノリの良さとか少し足らないというか、全体が一体になっていない部分があるような印象の前半から、
後半になるに従ってお馴染みの曲が増えたからか、体が温まってきたからか、場所に慣れてきたからか、メンバーのテンションは上昇傾向になってくる。

選曲は、オリジナルを中心としたものに、少しカバー曲が入るような構成で、1st,2ndとも5〜6曲づつくらい。
たしか、1stではカーラブレイを演り、2ndではチャーリーヘイデンを演っていたと記憶。

個人的に聴き知った3人が、揃ってフリーへの造詣が深く、また、zycos(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64482321.html)のメンバーであるリズムの2人の興が乗った時のドライブ感あっての後藤カルテットであること、そのおもしろさをあらためて再認識した
それにつけても、後藤のトロンボーンとしては相当にキレの良い演奏はいつでも聴きどころの1つである

1stセットが50分くらい、2ndセットが1時間弱に、アンコールにも応えてくれ、充分過ぎるくらいに演奏を堪能させてもらいました。
お客さんは、残念ながらちょっと少なめの5〜6人

終演後、だらだら居残って、片山さんのソロ作”EQUATOR”(http://www.hmv.co.jp/product/detail/7567914)(こんな作品があったのすら知りませんでした。)の片面を聴いたりして、日が変わる前に辞してきました。

次回は5月25日の予定です。・・・その日は行けないのだった...。

竹村一哲ds×井上銘g×織原良次eb (20190220)

この3人のユニットは、No Trunksでだけ演奏していて、2回めのライブを観ています。
 2017年6月(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64161766.html)

このあと、4〜5回はライブがあったと思うがタイミングあわず全然見れてなく、かなり久々の参戦となりました。

竹村一哲は、  峰厚介の最新作
 "Bamboo Grove"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07L9TWXLX/)
織原良次は、先日亡くなった佐山雅弘さんのリーダー作
 "B'Ridge"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64583078.html)
や、西山瞳さんのNHORHM
 https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64663738.html
井上銘も新作が立て続けに2作リリースしたばかり
 Solo Guitar https://www.amazon.co.jp/dp/B07HSLQDLF/
 MONO LIGHT https://www.amazon.co.jp/dp/B07HSKPHJD/

と、3者とも八面六臂の活躍をしている面々でそれだけでも興奮してくる。



舞台は、左奥にドラム、その手前にギター、ベースは右の、今日は使わないピアノの前あたりに立つ。
定刻から10分程度遅れて開演、1stセットが1時間くらい、2ndセットが45分+アンコールくらいだったか、聴衆は10人前後といったところだったと思う。

演奏曲は、スタンダード、ジャズメンオリジナルを中心にしたもので、織原のオリジナルを1曲やっていたはず。
この辺は、前回のライブのときから変化せず。
ただ、恒例の曲ってのはできているようで、そんなことをMCで言ってました。MCは井上の担当。

曲構成としてはそう凝ったアレンジはしておらず、テーマ演奏をギターとベースが分担するくらい。ギターがテーマを弾いているときはベースの低音が響く伴奏、ベースがテーマを奏でるとフレーズに絡みつくようなバッキングをギターがしてくる。

さらに、ベースもギターも足元にはスイッチ、ペダル類を配して、微妙なサウンドのニュアンスを変えることで程よく変化球を仕掛けてくる。

そしてソロ。
井上の、速くなってもていねいにフレーズを奏でるところからのリフを効かせる演奏、織原の高音基調のメロディアスで流れるような演奏と、言葉で書く以上に至福の演奏が心地よく響く。

そして、竹村のドラム。
細かくニュアンスをコントロールしながらのドラミングで、あまり暴れる感じではないが、打音はしっかりしているので、そのインパクトはかなりなものがある。
今回、前面に出ての演奏はあったががっつりのソロはなかったと思うがしっかりたっぷりのソロを一回くらい入れて欲しかったところ。

なによりもかによりも、演奏が格好良い!!
Kurt Rosenwinkelのスタンダードトリオ(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/59239147.html)に比肩するくらいに格好良い。
こんなにも満足度の高い演奏をたっぷりと堪能させてもらい至福のときを過ごさせてもらいました。

アンコールにも応えてくれ、いろいろ曲を悩んで、What a Wonderful Worldを演奏して大団円。

終演後、ちょっと話して、写真撮ってもらって、飲んでなんて時間を過ごしましたが、平日なんで早めに辞してきました。

"XII (twelve)" 大西順子

昨年、バラード集とトリオ作を同時リリースした大西順子が、2年連続で新作を本作は、管入りの6人編成での作品です。
昨年の2作は以下のとおり。
 "Very Special"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64380470.html)
 "Glamorous Life"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64380462.html)

その前が2016年2010年2009年なので、2年連続で都合3枚の新作を発表するというのは、最近の演奏活動が充実していることと、嫌気がさしていないということなんでしょう。
今年に入ってもライブ活動をしていることも活動が好調故と言えるでしょう。

本作のメンツは、レギュラートリオに広瀬、吉本、片岡の管楽器奏者が入った6人。
大西順子(P, Rhodes, Wurlitzer, Clavinet)、広瀬未来(Tp, Flh)、吉本章紘(Ts, Fl)、片岡雄三(Tb)、井上陽介(B)、高橋信之介(Ds)

広瀬3曲、吉本2曲、井上2曲、大西2曲、片岡1曲、高橋1曲に、全員の共作1曲で
全部で12曲。
01 One Lap Behind
02 Falling Rocks
03 Apple of My Eye
04 Dr. Pu!Poon
05 Baby I'm yours
06 July
07 Teenager
08 Dark Chime
09 Head Towards the Light
10 Cura de gatos
11 Unity 1 みんなの曲
12 Remembering Spring

1曲めの4ビートのハードなハードバップ、3曲めのシリアスな雰囲気なもの。
数曲ではエレピも起用していて、2曲めではオーソドックスな演奏のアクセントとして、4曲めではエレベも入ってファンクな演奏を。
他にもエレピを使った曲は数曲あり。
ラージアンサンブルを意識したような凝ったアンサンブルの8曲め。
11曲めがちょっとM-Baseを彷彿とさせるメカニカルな曲。

全般的に、いろいろなバリエーションのオーソドックスなスタイルを前提にしながら現代的なアプローチを主張しているような感じで、興味深く聴き進められる。

堅実さというよりノリを重要視しているような井上のベース。
しっかりとしたビートを刻みながら、エモーショナルな表現を入れてくる高橋のドラム。
この二人がレギュラートリオであるが、大西の強いタッチで強引に攻め込んでくるような、それでいて風格すら感じさせるピアノには良く合っている印象。

さらに、3管のユニゾンによる音の厚み、緻密なアンサンブルから、各人のパリッとした即興まで、難解な曲の難解なアレンジもきっちりこなす、
良い意味で若さを感じさせる演奏もまた、大西の揺るぎないフレーズとは好相性と言えそう。

大西のピアノは、エレピでのリフ、即興に強気なフレーズが多めで耳を引き付けられることが多い印象。
3管が強いからアコピでは太刀打ちできないというのもあったかも。

ベストは、大西にはハードな演奏が似合うというのも込めて11曲めにします。


"XII (twelve)" 大西順子(https://www.amazon.co.jp/dp/B07KB1C4WX/)

"Generators" シワブキ

渋さ知らズでの共演歴のある3人で結成したバンド、シワブキの1stアルバム。
山口と磯部は、最近では渋さの中心人物として(亡き片山とともに)無くてはならないメンバーとして活動をしている。
加藤も、高頻度に参加しているが、それ以上に日野皓正バンドの一員のほうがインパクトがあるか。

山口は、リーダー作を2枚聴いています。
 "愛しあうことだけはやめられない"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/60377606.html)
 "Circuit"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/60932613.html)
加藤は、Nouonのメンバーになってアルバムが出ています。
 "Flow"(https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/64701959.html)
磯部は、Gatos Meeting、渋さ知らズの諸作で聴いています。リーダー作は無いと思います。

山口コーイチ(P)、加藤一平(Gr)、磯部潤(Ds)

演奏は下記3曲。クレジットは未確認だが、このメンツなんですべて即興演奏でしょう。
1 興り (okori)
2 沈思 (chinshi)
3 遊び (asobi)

ピアノとギターは、フレーズになりきらないもっと細切れなものの羅列のような演奏、ドラムも意図的にパターンにならないよう、それでいてグルーヴを感じるようなドラミング、全体にパルシブな音が五月雨式に振ってくような印象のサウンド。

完全即興演奏であることはほぼ間違いないが、適度に音数を絞っているので、やかましいサウンドにはなっていない。

この3種の楽器の中ではギターが特性上音色と音量を大きく変化させることができるので、そのサウンドが際立って聴こえるが、そこは音数を多くしないよううるさくならないようとても注意深くコントロールした演奏であることは感じられる。
それでも加藤らしく過激に攻めていることもしっかりと感じられ、一瞬爆発的に”ジャジャッ”と発せられても、”これぞ!!”と思わせるだけのその破壊力を見せる。
インパクトという意味では、上記の通りギターが一歩秀でているのは、楽器の特性もあるし、加藤の演奏スタイル故の部分もあると思うが、この演奏を支え引っ張るドラムとピアノの実力あってのものであることは自明。
上記の通り、渋さでの活動で長らく共演しているので、その相性の良さというか、阿吽の呼吸感というか、1曲め中盤の盛り上がる直前の高揚感とか、ちょっとドキドキしてくる。
そして、最後の曲の後半でのドラムの強力重量級ビートからギターのヘヴィメタばりの乱れ弾きで終演に向かう。ここが熱くなる。

3曲で、33分, 6分, 18分という演奏なんで、ベストは決めません。

"Generators" シワブキ(https://www.amazon.co.jp/dp/B07G1YZ9WD/)
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