日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

"Temporary vol.2" CRCK/LCKS

CRCK/LCKSは、Saxの小西がリーダーの若手の敏腕ジャズミュージシャンが集まって結成したポップスのバンドという紹介になると思います。

CRCK/LCKSのアルバムはこれが5作めで、過去の紹介は以下の通り。
 "CRCK/LCKS" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63750539.html)
 "Lighter" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210000.html)
 "Double Rift" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64572120.html)
 "Temporary" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/472752629.html)
今日紹介は、昨年末に、10月,12月と立て続けにリリースされた"Temporary"の2作めのほう。

メンツはここのところ不動の以下の5人
小田朋美(Vo,Key)、小西遼(Sax)、井上銘(G)、越智俊介(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は以下の通り。
01 かりそめDiva
02 IDFC
03 interlude#1
04 Crawl
05 interlude#2
06 素敵nice
07 Rise

前半が、前作よりノリの良い曲が入っていて、聴いていて気分が高揚する。
後半は、多少メローな方面に振った曲になっていく傾向だが、いずれも最近のCRCK/LCKSの作品らしい選曲と言いたい。
そんななんで石若の叩くドラムがオンビートになる頻度は高く、叩きまくってはいるが独特のビート感に身を委ねる快感は多少減じているか。
ボーカルがお約束的に電気処理している曲がいくつか入っているが、小田の声は個人的には生声のままのほうが魅力的だと思うが…

この盤では井上のギターが良い味を出している頻度が高く、カッティングから5曲めの小品でのソロから格好良い演奏を楽しむことができる。
しかし、2曲がとても短いのもあってここでの7曲はあっという間に終わってしまうわけで、そこがちょっと不満ではある。
ボーナストラックで、SongBookに入っていたChristmas Song のクラクラバージョンを聴けるが、元曲は電気処理したボーカルだったが、こっちでは生声で録られていて、ここでのポップなアレンジと相まってこっちのバージョンのほうが個人的には好感触

ベストは、6曲め

"Temporary vol.2" CRCK/LCKS (https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZGMB63G/ )

"Beyond The Mirage" 日野皓正

日野皓正のアルバムを紹介するのは、これが3枚め。
 "Re-Cover" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63352854.html)
 "AFTERSHOCK" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63809097.html)
"AFTERSHOCK"で日本の若手ミュージシャンを多く起用していたのですが、本作でも同様に若手ミュージシャンを多く起用しています。
ピアノの石井はずっと一緒であることがわかり、彼への信頼感の尋常無さがうかがえます。
が、最近、高橋佑成に変わったはず。

そんなメンツは、加藤一平、石若駿の参加が個人的には映えます。
日野皓正(Tp)、加藤一平(G)、石井彰(P)、杉本智和(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は以下の通り、すべて日野のオリジナルです。
01 Beyond The Mirage
02 Long Branch
03 Shun
04 Rumson Rain
05 Buttonwood
06 Vanish
07 Aftermath
08 Still Be bop
09 Zodiac
10 Oneiros

冒頭、石井の弾く電子オルガンによるビャーっというサウンドに、まずは耳を持ってかれる。
そしてそこに、石若の自由度の高いドラムが絡み込んでくる。
これがあるとないとで雰囲気はだいぶ変わってくると充分に感じられる。
おそらく日野もこのドラムサウンドあってのレギュラーバンドであることを自覚しているんじゃないかと思うが。
その日野も、年齢を考えたら平伏するしかない、渾身のブローで果敢に応戦。
インパクトのある曲は、そんなオルガンにエレベの入った、電気Milesの発展系といえるサウンドにあるのは仕方がない部分もあると思うが、なかには、アコピ、アコベを起用した曲なんてのもあって一筋縄ではいかない。
そして、いずれの曲でも張りのあるサウンドを聴かせている日野のトランペットが冴え冴えしい。
加藤のギターは、個人的感覚としては加藤らしさは存分に発揮されているとは言い難いところも多少なりとも感じられるが、Nouonでもそうだが、新しい側面を見せてきているというのもありそう。
8曲めでは、前面に出て独特のエモーションな演奏を聴かせる。
アルバム全体を通してスローだったりバラードな演奏を排除した、攻め姿勢の強いサウンドで、日野のとんがった格好良い演奏をたっぷりと聴くことができ満足度が高い。

ベストは8曲めにしましょう。
"Beyond The Mirage" 日野皓正 (https://www.amazon.co.jp/dp/B081Q8W21Z/ )

松丸契ソロ (20200127)

松丸契の演奏を聴くのは、これが2回め。
前回は、mo℉e というバンドで昨年9月に聴いています。(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470295189.html )
それと、アルバムが1枚 THINKKAISM”(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470849815.html )
今回はソロでの演奏ってことで、どんな松丸ワールドが聴けるか興味津々に、雪の予報のなかいそいそと出向いた次第。

定刻を微妙に過ぎたところから演奏開始。
椅子に座ったままおもむろにサックスを吹き出す。
最初は単音を、ブォーブォーブォーっと吹き鳴らし、徐々にフレーズにしていくようなイメージ。
すぐにピアノに対面するようにして、ピアノに向かって音を出す。
すると、ピアノ線がその音に共鳴して小さな音でビーンと残響を響かせる。
開演前にピアノの蓋を開けて準備していたが、それがこの効果を生み出していたってこと。

印象としては、3章節分くらいのフレーズを即興で奏で、息継ぎのタイミングでリセットして次の即興フレーズに進む、そんな演奏を延々と繰り広げていく。
そしてその間に、前述のピアノの残響だったり、実際にピアノの鍵盤を叩いて音を出して
アクセントをつける。

演奏前に、ソロで人前で演奏するのは初めてであること、
これまでの演奏は他の演者のサウンドを聴きながら、その内側から出てくるような演奏を心がけてきたが、今回はその相手がいないことになる。
なんてことを話していたが、聴いていて外向き、外側からのサウンドという印象はあまり感じられず、自身の前のフレーズをきっかけにした内側からのサウンドという印象を感じたが..。

約45分強の完全即興をたっぷりと堪能してきました。
夜から雪という予報にも関わらず、初来店という人複数を含んで6〜7人の聴衆でした。

"Answer to Remember" Answer to Remember

石若駿の新プロジェクトは、知古の若手ミュージシャン多数と共演したもので、SongBookシリーズが陰であれば、こっちは陽に当たる作品とのこと。
そんなインタビューはここ(https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/23606 )を参照。

メンツは曲ごとにいろんな人が入っているようですが、ジャケに記載の文字が読みにくいので詳細は割愛。
曲ごとのフィーチャは曲タイトルに書かれているのでそれを参照。
石若駿(Ds,etc)

演奏曲は以下の通り。
1.Answer to Remember
2.TOKYO feat.ermhoi
3.Still So What feat.ATRBand
4.RUN feat.KID FRESINO
5.GNR feat.黒田卓也
6.Cicada Shells feat.Karai
7.410 feat.Jua & ATRBand
8.TOKYO (reprise)
9.GNR feat.ATRBand
10.LIFE FOR KISS feat.中村佳穂Band
11.RUN (ATRBand Version) -bonus track-

16ビートのダンサブルな曲が大半を占める。
そんなアップビートを叩く石若のドラムをたっぷりと聴くには好適な曲構成。
ボーカルの入る曲が多く、ラップまで出てくるが、最近の若い世代としてはラップはボーカルの一分野として普通になっているということでしょうから驚くには値しません。
ただ、(自分が親父だから)個人的な拒絶感は多少なりとも持っているが、ここでのラップはそう嫌悪感なく聴けているか。
日本語のラップではあるが、ちょっと解釈しにくい語り口なのが良いのかもしれない。
通して聴いていると、過去に聴いているSongBookシリーズで聴けたようなサウンドがちょこちょこ出てきていて、そんなサウンドが石若の感性に依るものであることが良く判る。
演奏面としては、上記インタビューにもある通り、ここでは石若はドラムを叩きまっていることを表明しており、その通りに石若の、おおらかでダイナミックでグルーヴ感のあるドラムをたっぷりと楽しむことができる。
他のミュージシャンも、特に管楽器、サックス(たぶん中島朱葉)とトランペット(たぶん黒田卓也))がのびやかな良い演奏をしていることが印象に残っているか。

ベストは、3曲めにします。

"Answer to Remember" Answer to Remember (https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZLJKMBX/)

中山拓海 "たくみの悪巧み"

中山拓海は1992年生まれ。国立音楽大学ジャズ専修の1期生で、最近では鈴木勲オマサウンドのメンバーとして演奏をしている若手注目株の一人。
気のせいだったかもしれないが、昨年(2019年)の国立音大の学祭で、ジャズ専修のオーケストラに入っていて名前を(中林と勘違いしたかもw)覚えてたら、新作リリース告知を見つけて思わず購入を決めたもの。
ピアノが高橋佑成だったからというのもあるが..。
ドラムの山田玲は、平井庸一の2014年作 "Pascoal Project"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63022917.html), 菊地成孔のガンダムのサントラ(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64347331.html), 桑原あいの2018年作(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64611830.html)で聴いていました。たしか、菊地氏がラジオでべた褒めしてたのがこの人だったかもしれません。

そんなメンツは、高橋佑成が1994年、勝矢匠1991年、山田玲1992年と若手を揃えた4人。
中山拓海(As, Ss)、高橋佑成(P)、勝矢匠(B)、山田玲(Ds)

演奏曲はすべて中山拓海のオリジナル。
01 High Humidity
02 The Asteroid
03 Cross Road〜他愛もない歌〜
04 Suite I
05 Suite II
06 Suite III
07 Suite IV
08 Cinquenta E Nove
09 Born, Live and Die

8ビート系のノリの良い曲からスタートし、ラテン系リズムを感じさせる曲が続く曲構成。
続く3曲めがスローな曲、そして組曲を挟んで、8曲めもラテン調の曲。
勝矢匠のエレクトリックベースがゴリゴリウネウネ鳴り響き、いずれの曲でもしっかりとした自己主張をしている。
とくに8曲めでのスラップを入れたソロが格好良い
山田玲が若さ溢れるハリのある元気なドラムを聴かせ、しっかりドラムに注目して聴いているとその熱気に気分が高揚してくる。
中山拓海のサックスは旨さは感じられる、超高速フレーズも淀みなく吹き切るだけのテクニックとアイデアも感じられる演奏をしてくる。
ただ、個人的な好みからするとパリッとしたインパクトがちょっと弱いかなぁとも感じていて、そういう意味も含めて、エモーショナルな表現に持ち味が出ているんじゃないかと思う。
個人的聴きどころは、ここでも高橋佑成のピアノにあって、個人的嗜好にピッタリとあってしまっているのか、固有のフレーズを駆使した即興を聴くとそれまでと音楽の雰囲気が変わって聴こえてくるように感じるくらい。

中山の旨さを感じさせるという意味で、3曲めをベストにしましょう。

中山拓海 "たくみの悪巧み" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07Z657X51/)

"むかしむかし" 守谷美由貴

守谷さんのリーダーアルバムを聴くのは、たぶんこれが初めてだと思います。
参加作だと、旦那の 本田珠也 のリーダー作で聴いていたり。。(下記)
 "Second Country" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64270321.html)
 "Save our Soul" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64748027.html)

ライブでは、Yam Yma's (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/471801695.html)で聴いていたりと、相応に頻度高く聴いているし、リーダーライブの告知は相応に見ているにもかかわらず、現場にはあまり赴いていないという..。

メンツは、ここのところ共演頻度が非常に高い 守谷,永武のデュオに、スガダイローの最近のレギュラートリオのドラマーである今泉総之輔を加えた3人ということになります。
今泉の近作では "公爵月へ行く" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/469415774.html) を聴いています。
守谷美由貴(As,Ss)、永武幹子(P)、今泉総之輔(Ds)

演奏曲は、守谷のオリジナルが3曲に、山下洋輔のオリジナルが2曲を中心にその他2曲と言うそんな構成。
01 ミナのセカンドテーマ
02 用心棒
03 むかしむかし
04 Think of One
05 Castaway
06 キアズマ
07 Every Day is a New Day

メンツ構成と選曲とを見れば一目瞭然のとおり、山下トリオを範とした演奏であることは自明。
守谷のファンファーレのようにサックスが鳴り響く冒頭から、フリースタイルの怒涛のブローへと。
ドラムソロをそのまま繋いで2曲めへとなだれ込む。
3曲めがバラードでこれがタイトル曲で、情感たっぷりのしっとりとした演奏でなかなか沁みる。
1曲め、6曲めが山下の曲でフリーの熱い演奏。
5曲めは牧歌的な旋律のおおらかな雰囲気を持った曲で、この曲後半の永武のナイアガラグリッサンドとでも言いたいグリッサンドはなかなか圧巻。
7曲めはおだやかな8ビートのポップな曲で、これが最後の曲ということになる。
守谷の渾身のブローが聴けるフリーから、愚直なまでにしっとりとしたバラード、そしてポップな曲までとバリエーション豊かにてんこ盛りではあるが、あまり散漫なイメージにはなっていないか。
個々の演奏では、なんだかんだやっぱり、永武のソロの鮮烈さにやられているか。
特に2曲め 6曲めでの長尺ソロが個人的白眉で、音数多めにガシガシと攻め立てたかなりアグレッシブなソロを聴かせてくれる。
もう一つ、今泉の重量級のドラムが演奏を重厚なものにしていることも特筆すべきでしょう。

フリーな演奏に真骨頂があると思っているので、
ベストは、6曲めにします。

"むかしむかし" 守谷美由貴 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZW9PY9W/ )

"SongBook4" 石若駿

本作の1作めでも記載してありますが、石若駿のやってることはひと通りチェックしておこうという意識がありまして、本作も(普段ほぼ聴かない)ボーカルものであることは承知のうえで嬉々として買ってきています。

過去の3作は以下の通り。
 "SongBook" http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64021298.html
 "SongBook2" http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64343657.html
 "Songbook3" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64679619.html)

このSongBookシリーズも4作め
これまで、角銅真実を中心としながらも、小田朋美、青羊、ermhoi、Sara Rectorと、さまざまな人がボーカルを担って、アルバムを作ってきていたが、本作では角銅真実を中心に据えてきていることが如実になってきていると言えそう。
SongBookシリーズ自体が角銅真実とのコラボ作といった様相を呈しているといっても過言ではない
その角銅も、個人名義のアルバムをリリースするらしいので、このプロジェクトは双方にメリットのあるプロジェクトになっていることを感じる。
 "oar" (https://www.amazon.co.jp/dp/B081KR18SR/)
この角銅の新作には、12/13があり、11/21があり、10/25がある。こっちには、5/13があるのが関連性を感じさせて。。。

メンツは以下の通り。
石若駿(Ds, Kbd, etc)、角銅真実(Vo:1-6)、
西田修大(G:2-7)、Marty Holoubek(B:2,5,6)、
光永渉(Vo:5)、James Macaulay(Tb:6)、君島大空(G,Vo:6)、
井上銘(G:5,7)、
小田朋美(Vo:7)、小西遼(Vocorder:7)、越智俊介(B:7)、

演奏曲は以下の通り。上のメンツのとおり曲によって奏者は変わります。
1.May13th
2.New Habanera
3.awarere
4.Yesterday Song
5.春霞
6.akete
7.IWAOTONARITE

曲のテンポも、そう早くなく、歌詞もほぼ早口にならないところで留めていて、牧歌的なポップスといった印象の作品に仕上げてきている。
歌詞の内容は深く言及しませんが…。
演奏では、曲調から石若のドラムが際立つような場面は少ないが、朗らかなドラミングが心地良い。
が、耳を惹かれたのは、冒頭のアコギもそうだが、要所で出てくるギターで、なんとも良い味を出している。
演奏しているのは上記メンツ記載の通り様々なミュージシャンが担っているわけで、個人的嗜好も否定しないが、ギターが効果的に鳴るようにアレンジがされているってことでしょう。
曲によってピアノが入るものがあるが、これはすべて石若の演奏。3曲めでそのピアノがフィーチャされる。

ベストは、唯一の角銅との共作である6曲めにしましょう。

"Temporary" CRCK/LCKS

CRCK/LCKSは、Saxの小西がリーダーの若手の敏腕ジャズミュージシャンが集まって結成したポップスのバンドという紹介になると思います。

CRCK/LCKSのアルバムはこれが4作めで、過去の紹介は以下の通り。
 "CRCK/LCKS" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63750539.html)
 "Lighter" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210000.html)
 "Double Rift" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64572120.html)

アイドルのライブにサポートでさらに、入った音源とか..。
 "Negicco" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64536045.html)

このアルバムの紹介が公開される前後に、"Temporary2" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZGMB63G/)がリリースされます。凄いことです。

多忙な面々が揃っているはずなのに、活発に活動をしている印象で、若い面々はジャズを演っていても、ポップスに慣れ親しんでいて、好きなんだろうなと思わせる。
小田朋美(Vo,Key)、小西遼(Sax)、井上銘(G)、越智俊介(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は以下の通り。最後の曲が前作に入っていた曲のライブバージョン。
01. Introduction
02. KISS
03. 嘘降る夜
04. Searchlight (Album ver.)
05. ひかるまち
06. La La La - Bird Song
07. 春うらら
08. ながいよる
09. demo #01
10. 病室でハミング (Live Ver.) (CD限定トラック)

冒頭が、イントロとしてナローレンジの短いモチーフ的に2曲めの別バージョンのサビにあたる部分が入るが、
この部分のサウンドだけをしっかり聴くと、テンポ、楽器使い、アレンジとか、多分ボツになった別バージョンの音源と思われる。
全体にほど良くポップでほど良くシリアスな曲が大半を占めるという印象。
歌詞も意味があるようなないような感じのものが多数。

いつものように演奏主体に聴いていて、相変わらず、石若の一筋縄ではいかないビートを楽しんでいたのはもちろん、3曲めのドラムの乱打でできた曲の過激具合とか堪らない。いつ聴いても楽しい。
歌主体だから当然だが、あまり多くないソロパートとかもちろん良いのだが、多くの曲でおかず的に入ってくる多くのフレーズに井上のセンスの良いギターを感じて、これがまた堪らなく格好良い。
小田は歌以外にピアノを演奏しているが、ここではエレピを多めに使っている印象で、あまり出過ぎずそれでいてしっかり自分の歌唱にのっかるピアノで、そんな旨さが光っている印象。

ベストは2曲めでしょう。

"Temporary" CRCK/LCKS (https://www.amazon.co.jp/dp/B07WGGNFWD/)

石田幹雄3(20191218)

石田の最初のアルバム"張碓"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000Q36TSI)と同じメンバーでのライブ。
かなりしばらくぶりの3者揃い踏みとのことで、これは見逃せないライブであります。
これまで石田さんのトリオのライブはいくつか見ていますが、最近はデュオ(梅津さんとか須川さんとか..)のほうが多かったようです。当然、今回の3人のライブはリストされていません。
過去履歴からいくつか…。
安東昇、藤井信雄 "20130201" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61751459.html )
岩見継吾、竹村一哲 "20141017" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62876634.html )

ステージは、ピアノがちょっとだけ前に出したほぼ定位置、左奥に少し余裕を持ったスペースにベース、その手前にドラムという配置。
ドラムが前でベースが後ろということで、ちょっと音のバランス的に心配な気も..。
メンツは、そういうことで以下の3人。板橋トリオに抜擢された2人。その後渡辺貞夫クインテットに加入したドラマー。それぞれがそれぞれの路線でしっかりと活動基盤を構築した3人が満を持して参集したわけです!!
石田幹雄(P)、瀬尾高志(B)、竹村一哲(Ds)

基本的には、テーマを提示した後は、即興の応酬といった様相を呈してくる。
3者がそれぞれの音に機敏に反応していくようなヒリヒリするような緊張感を感じさせるような演奏が続く。
ただ、バトルするようなというよりは、阿吽の呼吸をしっかりと意識し共闘していくような演奏といった印象が強いもの。
激しめの曲と、美旋律の曲とをバランスよく配して、石田の持ち味をしっかりと出してきている構成。
いつものとおり、靴を抜いで激しく体をゆすりながらの演奏を繰り出してくる。
聴き知った曲もいくつかあったと記憶。
竹村のキレの良い前ノリ系のドラミングが演奏を鼓舞。
スローな曲では、ブラシ以外に手を使うことで繊細な音出しも見せてくる。
ソロは1st set最後の曲でたっぷりと聴かせてくれた。
瀬尾は、アルコ弾きを多用していたのが印象的。

この3人が揃って演奏するのは、10年ぶりくらいになるんだと思うが、さすがに札幌でもたくさん演奏をしてきた面々ということで、そんなブランクを感じさせない、
それぞれがそれぞれの出かたを知り尽くしたが故の
どんな展開でも破綻しない
絶妙なコラボレーションが創出される。

1st setが定刻を10分前後過ぎたところから50分程度。
2nd setは予定通りの21:30頃からスタートで1時間程度、さらにアンコールにも応えてくれてたっぷりと3人の演奏を楽しませてもらいました。

Yam Yam's (20191127)

Yam Yam'sの3人の演奏を聴くのは、まだバンド名が付いていない頃に聴いて以来と、かなり久々になってしまいました。
 “守谷美由貴 Trio (20160827)” (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63835477.html)

ライブスケジュールのタイミングが、他に聴きたいライブが多い時期に重なって、泣く泣くパスする状況が多かった印象があるが、それにしてもだいぶ間が空いてしまった。
今回は、ちょっと体調が怪しい部分もあったが、うまい具合にタイミングが合ったのでお店に赴いた次第。
そのメンバーは、
守谷美由貴(As)、永武幹子(P)、柵木(ませき)雄斗(Ds)

ほぼ定刻にMCなしで演奏スタート。
約4年前の前回は、もっと激しい演奏をしていたような記憶があるが、今回はもっと抒情的というかエモーショナルな印象を感じる場面が多めだったか。
激しめの曲でもエモーショナルな雰囲気を感じるくらい。

演奏していたのは、Round Trip、守谷の新作”むかしむかし”(https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZW9PY9W/)のタイトル曲、平和に生きる権利などなどだったか。
1st set 最後のサンバ調の曲が一番アグレッシブだったか。

守谷のサックスは、テーマを実直に演奏することで、即興のエモーショナルな雰囲気がより映えるようなところがあると感じたが、これは以前からそうだったか、最近がそうなのか、
そこまでは記憶が..。
永武のピアノは、グリッサンドを多めに使っていたイメージで、普段と比して、打鍵の強さよりメロディアスな方面に振ったような演奏だったか。

2nd最後の曲でのドラムソロで、タムが動いてしまい、それを永武、守屋の両名がサポートしながらの演奏がなんとも微笑ましかった。
でも途中その動くのを叩く位置でコントロールしながら演奏もしていたような..。

1st setが4曲くらいで50分弱程度、2nd setが21:20くらいから、同じくたしか4曲演奏して50分程度にアンコールに応えてくれて終演。
お客さんは10人くらいはいたと思う。

久々のYam Yam’sは、思いのほかエモーショナルな演奏を堪能することができました。
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