藤原大輔さんというと、個人的にはPHATというユニットのリーダーということで、認識ができています。
PHAT((http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/20880859.html))
最近では、rabbitooの一員としても認識できているのですが、いずれもライブで生で見たことはありません(汗)
えーと、邦人ジャズを聴くようになったきっかけが、ある雑誌でPHATとTZB(tokyo zawinul bach)が特集されているのを見て聴いてみたいと思ったところにありまして、そこからいろいろと派生に派生を重ねて現在に至ることになるので思い入れだけはたっぷりあるんですが..。
ということで、藤原大輔さんがPHATを解散してしばらくは、何やってるか全然知らなかったのですが、ちょっと前からライブハウスのライブ情報をみていて"藤原大輔"という名前がひっかかって、Velvetsunのust中継でちょこっと見たりとかしていたのですが、それ以上には至らず..
さる中古屋で盤漁りしていたらこの盤を見つけ、PHAT後の藤原さんの演奏をしっかり聴いてみたいという欲求から購入してきました。
といいつつ、rabbitooの新譜の前哨戦的な気分もありましたが..CD出るの待ってるんですがねぇ..
ちなみに、2004年のアルバムとなります。
本作のメンツは以下の3人(+2人)。宮本さん、鳥山さんとのトリオが基本となりますが、その前提は打ち込み音源との対峙という位置づけで良いと思います。
fujiwara,daisuke(Sax, electoronics)、miyamoto,takana(P, Key)、toriyama,takeaki(Ds)
tuji,kousuke(Per:2,4,6)、kamimura,taiichi(Ts:4,5)
演奏曲は以下の8曲。8曲目が宮本さん作で、他は藤原さんのオリジナルとなります。
1. Noman's Sand
2. Autobahn
3. Blue Lotus
4. Bossa Noite
5. Ripple
6. Delta Rock
7. Pinion Tree
8. Muted Rain
このアルバムには本人の解説が入っているのですが、「月の明かりと地球の夜」が共通アイコンで「月の晩の歌」であるとの記載があります。
冒頭、サックスの1フレーズからベース旋律が通奏的に流れ始め、その延々と続くベース旋律の上でサックスが即興を重ねていく。砂漠をイメージしたタイトルになるが、延々と続く同じ風景の中でときおり風で砂が舞い上がるようなそんな情景をたしかに想起するような曲。
2曲目はアウトバーン。これも自動車の疾走を感じさせるベースの単調なフレーズの上で、次々と流れ去る景色を想起させる。
3曲目は青い蓮。蓮から立ち上る青い光をイメージしているようだが、幻想的で思索的な一品。
4曲目が南米の大河をイメージしているそうだが、あまりそんな印象は感じないっすねぇ。
PHATのサウンドにとても近い曲で、テクノなリズムが印象的な曲。
5曲目は海と月。凪の海に揺れる月明かりを音楽で表現すると、こんな感じになるんでしょう。この曲は打ち込み感希薄です。
6曲目はうって変わって打ち込み感満載の曲。重厚なリズムにのって、アフリカンな雰囲気を感じさせる曲。
7曲目は、月夜の森に輝く緑だそうで、岩に生える苔の湿った濃い緑を想起させる前半から、後半はリズムが立ったサウンドに変化する、ちょっと重厚感のある演奏。
8曲目だけ月ではなく雨がテーマだそうで、しとしと降り続く雨を想起させる前半から、ぐわっと一瞬盛り上がる後半への展開がドラマチックな演奏。
ということで、大枠ではPHATのサウンドから大きく違わない印象を持ちまして、テクノとか打ち込み系のサウンドにジャズのインプロヴィゼーションを融合させていく演奏は、それまで感じていた藤原さんの魅力をそのまま堪能できる作品という風に聴きました。
藤原さんの活動の全貌を知らないので何とも言えませんが、この路線は重要なライフワークになっているんじゃないかと、推測(+期待)しています。
ベストは、解説文上もしかしたら"+α"的な存在かもしれないですが、最後の曲になんか惹かれます。
藤原大輔 "Jazzic Anomaly"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0002J56MG/)
PHAT((http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/20880859.html))
最近では、rabbitooの一員としても認識できているのですが、いずれもライブで生で見たことはありません(汗)
えーと、邦人ジャズを聴くようになったきっかけが、ある雑誌でPHATとTZB(tokyo zawinul bach)が特集されているのを見て聴いてみたいと思ったところにありまして、そこからいろいろと派生に派生を重ねて現在に至ることになるので思い入れだけはたっぷりあるんですが..。
ということで、藤原大輔さんがPHATを解散してしばらくは、何やってるか全然知らなかったのですが、ちょっと前からライブハウスのライブ情報をみていて"藤原大輔"という名前がひっかかって、Velvetsunのust中継でちょこっと見たりとかしていたのですが、それ以上には至らず..
さる中古屋で盤漁りしていたらこの盤を見つけ、PHAT後の藤原さんの演奏をしっかり聴いてみたいという欲求から購入してきました。
といいつつ、rabbitooの新譜の前哨戦的な気分もありましたが..CD出るの待ってるんですがねぇ..
ちなみに、2004年のアルバムとなります。
本作のメンツは以下の3人(+2人)。宮本さん、鳥山さんとのトリオが基本となりますが、その前提は打ち込み音源との対峙という位置づけで良いと思います。
fujiwara,daisuke(Sax, electoronics)、miyamoto,takana(P, Key)、toriyama,takeaki(Ds)
tuji,kousuke(Per:2,4,6)、kamimura,taiichi(Ts:4,5)
演奏曲は以下の8曲。8曲目が宮本さん作で、他は藤原さんのオリジナルとなります。
1. Noman's Sand
2. Autobahn
3. Blue Lotus
4. Bossa Noite
5. Ripple
6. Delta Rock
7. Pinion Tree
8. Muted Rain
このアルバムには本人の解説が入っているのですが、「月の明かりと地球の夜」が共通アイコンで「月の晩の歌」であるとの記載があります。
冒頭、サックスの1フレーズからベース旋律が通奏的に流れ始め、その延々と続くベース旋律の上でサックスが即興を重ねていく。砂漠をイメージしたタイトルになるが、延々と続く同じ風景の中でときおり風で砂が舞い上がるようなそんな情景をたしかに想起するような曲。
2曲目はアウトバーン。これも自動車の疾走を感じさせるベースの単調なフレーズの上で、次々と流れ去る景色を想起させる。
3曲目は青い蓮。蓮から立ち上る青い光をイメージしているようだが、幻想的で思索的な一品。
4曲目が南米の大河をイメージしているそうだが、あまりそんな印象は感じないっすねぇ。
PHATのサウンドにとても近い曲で、テクノなリズムが印象的な曲。
5曲目は海と月。凪の海に揺れる月明かりを音楽で表現すると、こんな感じになるんでしょう。この曲は打ち込み感希薄です。
6曲目はうって変わって打ち込み感満載の曲。重厚なリズムにのって、アフリカンな雰囲気を感じさせる曲。
7曲目は、月夜の森に輝く緑だそうで、岩に生える苔の湿った濃い緑を想起させる前半から、後半はリズムが立ったサウンドに変化する、ちょっと重厚感のある演奏。
8曲目だけ月ではなく雨がテーマだそうで、しとしと降り続く雨を想起させる前半から、ぐわっと一瞬盛り上がる後半への展開がドラマチックな演奏。
ということで、大枠ではPHATのサウンドから大きく違わない印象を持ちまして、テクノとか打ち込み系のサウンドにジャズのインプロヴィゼーションを融合させていく演奏は、それまで感じていた藤原さんの魅力をそのまま堪能できる作品という風に聴きました。
藤原さんの活動の全貌を知らないので何とも言えませんが、この路線は重要なライフワークになっているんじゃないかと、推測(+期待)しています。
ベストは、解説文上もしかしたら"+α"的な存在かもしれないですが、最後の曲になんか惹かれます。
藤原大輔 "Jazzic Anomaly"(http://www.amazon.co.jp/dp/B0002J56MG/)