北川潔のリーダーアルバムとしては、2014年の下記アルバムを紹介していて、しっかり盤石な作風を堪能していました。
 "LIVE IN JAPAN" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62671948.html)

片倉、石若ペアのアルバムってのも実は聴いてまして、2013年の下記アルバム。
 "Live at The Body & Soul" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61999075.html)

これが言のほかに素晴らしいアルバムで、個人的には 石若駿 おっかけのきっかけになったアルバムなんですが、こんなメンツのアルバムがリリースされたとなれば、個人的に食指が動くのは当然のところ。
国内発売がないうちに、cdbabyに発注をして、早々に入手しました。
実は、国内で手に入れる術はあって、CDリリースの国内ツアーをやってたんですよね..。

そんなメンツは、以下の通り。
北川潔(B)、片倉真由子(P)、石若駿(Ds)

演奏曲はすべて、北川潔オリジナルで全部で10曲。ただし1分代のベースソロ曲が2つ含まれるので、実質的には8曲といった方が良いかもしれません。
1.Zero Gravity
2.Pocono's Delight
3.Linden Blvd.
4.Thought #3
5.Summer Mist
6.Turning Point
7.Thought #4
8.Spring Song
9.Farewell My Freond
10.Backlash

4ビート基調の美旋律、あるいは親しみやすい旋律の曲が多めな構成。
さらりと聴かせているようでありながら、実に骨のある奥深い演奏をしていて侮れない。
さすがに、これだけのメンツだと3者とも気合いの入れ具合が違ってるってことなんでしょう。

北川のゴリッとしたベースを中心に据えているような音作りは、リーダーが故で大いに納得。
このベースの迫力がアルバムの原動力になっていることは間違いのないところ。

そして、ここでも縦横無尽かつ想像力豊かなドラムを披露している石若の実力の計り知れなさを感じさせるのも、これまた間違いのないところ。
恐ろしい人材を日本ジャスは抱えたと思ってしまうくらい。
と、個人的には、ベースとドラムを堪能したい度合いが高めではあるのが正直なところであるが。

絶妙に適切な音量と音数で繊細に奏でられる片倉のピアノが、そんな贅沢な欲望を阻害せず、それでいてしっかりと自己主張もしていて、実はかなり良い仕事をしているところが侮れないところ。

3者がかなりなレベルの演奏をしているので、当然ながらトリオとしての演奏のクオリティも相当に高く、満足度の高い演奏を楽しむことができることさ間違いありません。

ベストは、いずれの曲も素晴らしいので悩むのですが、10曲めにしましょう。

北川潔 "Turning Point" (https://www.amazon.co.jp/dp/B076FCXTCP)