Zek Trioは、ピアノトリオでLed Zeppelinの曲だけを演奏するというコンセプトのバンドで、地元(の違う店)でライブを演っているのも知っているが、前作"ZEK!" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63976804.html)を興味深く聴いていたにもかかわらず、結局いまだに生でこのバンドは見ていないまま。
その前作のリリースが2016年で、それから3年後に次作のリリースが告知されまして、これも迷わず買いを決めています。

メンツは、当然ですが前作と変わらずの3人。
清水くるみ(P)、米木康志(B)、本田珠也(Ds)

ここに収められている音源は、2018年に行われたライブからの収録で、その内訳は以下の通り。
PIT-INN NIGHT (2018年8月2日録音)
KAMOME NIGHT (2018年8月1日録音)
JIROKICHI NIGHT (2018年9月25日録音)

Pit Innのアルバムで1枚分、他の2か所の音源で1枚分とした2枚組です。
演奏曲は、前作とのダブりもほぼなく、アルバムリリースをするたびに、Led Zeppelinの楽曲のレパートリー(じゃなくて記録)が増えていっているような塩梅になっていると..。
アルバム内ダブりが1曲Trampled under Footありますが..。

[Disc1]
PIT-INN NIGHT
1. We're gonna Groove (08:33)
2. Over the Hills and Far Away (09:34)
3. You Shook Me (09:15)
4. Hots on for Nowhere (08:19)
5. Kashmir (14:38)
6. Trampled under Foot (10:18).
7. Stairway to Heaven (08:27)

[Disc2]
KAMOME NIGHT
1. Whole Lotta Love (14:47)
2. Trampled under Foot (11:58)
JIROKICHI NIGHT
3. Heartbreaker (08:36)
4. Baby come on Home (09:52)
5. In My Time of Dying (12:49)
6. Immigrant Song (03:42)
7. Rock and Roll (04:52)

ピアノは、流暢なフレーズを基本としながらも、タッチはミスタッチかと思わせる打鍵も含め(良い意味で)粗め。
そして、ここぞという場面では打鍵を強めてインパクトを与える。

元曲の旋律をただなぞるわけでもなく、オリジナルの演奏の雰囲気を再現しようとしているわけでもなく、強力無比なリズムを従えて、ピアノでの表現でどこまで熱く聴かせるかを追求しているような印象

ベースのゴリっとした音色でのドライブ感のあるサウンド。
曲の骨格を形成しながら、演奏に勢いをつけていくところは、巧さを感じる。

重量級のドラムの、これでもかというくらいの乱打の爽快感。
前作でも書いているが、なんだかんだこのトリオは、珠也のドラムを堪能するのが大いなる目的の一つであることは、間違いのないところ。

ベストは、disk2の7曲めにします。



"Zek! II" ZEK Trio (https://www.amazon.co.jp/dp/B07P1954VH/)