この盤は、邦人の若手で気になっている面々が多く入っていたので、それが気になって買い込んできたもの。
タイトルが2なので、1もあるが、メンツは変わっているよう。
本作のメンツは以下の通りで、吉本、魚返、竹村が、個人的白眉の面々。
リーダーの中村は、今回が初聴き。ネットで漁っていたら松本茜との共演歴もあるんですね。
中村恵介(Tp,Flh)、吉本章紘(Ts,Fl)、魚返明未(P)、金森もとい(B)、竹村一哲(Ds)

演奏曲は、6曲の中村のオリジナル、魚返、吉本のオリジナルが各1曲という構成。
01 Space Boy
02 Came Back from Korea
03 So Nice!!
04 Fudge Factor
05 North Kingdom
06 Genseirin
07 Sense of Mission
08 A Prayer "Where you belong”

エコーをたっぷりかけたトランペットのソロから、ドラムがアメリカンガレージのイントロのようなドラムを叩く本編に突入。
速めのテンポの4ビートを中心にした構成で、前へ前へと推し進めていくような演奏に、バラード曲を挟めていくような作風。
速い曲は、一哲のシンバルが煽るように打ち鳴らされ、高音域を多めに使ったビシビシ決めてくるベースが響くなか、そんなリズムに促されるように2管のユニゾンでのテーマが格好良い。
そして、両者のソロへと突入していくが、勢いを削がないテンションで怒涛の如く突き進んでいく。
バラードな曲では、ベースの太い音色で全体を包み込むような雰囲気の中、管がしっとりとした演奏を奏でる。
最後の曲ではベースがフィーチャーされ、ゴリッとした感触のソロを披露している。

いずれも、若い現代的な響きを感じさせる格好良い演奏を聴くことができる。
と、なんだかんだ書き散らかしてみたが、何度か聴いていて、いつでも魚返の存在感が個人的には大きく感じられ、特に一哲との掛け合いのような状況になったときが、一番の聴きどころになっている。
そしてそんな場面は多数準備されている。
そこがウハウハポイントになっているわけであります。


ベストは7曲めでしょう。

中村恵介 "Humadope 2"(https://www.amazon.co.jp/dp/B07SZGSY1D/)