CRCK/LCKSは、Saxの小西がリーダーの若手の敏腕ジャズミュージシャンが集まって結成したポップスのバンドという紹介になると思います。

CRCK/LCKSのアルバムはこれが4作めで、過去の紹介は以下の通り。
 "CRCK/LCKS" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63750539.html)
 "Lighter" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210000.html)
 "Double Rift" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64572120.html)

アイドルのライブにサポートでさらに、入った音源とか..。
 "Negicco" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64536045.html)

このアルバムの紹介が公開される前後に、"Temporary2" (https://www.amazon.co.jp/dp/B07ZGMB63G/)がリリースされます。凄いことです。

多忙な面々が揃っているはずなのに、活発に活動をしている印象で、若い面々はジャズを演っていても、ポップスに慣れ親しんでいて、好きなんだろうなと思わせる。
小田朋美(Vo,Key)、小西遼(Sax)、井上銘(G)、越智俊介(B)、石若駿(Ds)

演奏曲は以下の通り。最後の曲が前作に入っていた曲のライブバージョン。
01. Introduction
02. KISS
03. 嘘降る夜
04. Searchlight (Album ver.)
05. ひかるまち
06. La La La - Bird Song
07. 春うらら
08. ながいよる
09. demo #01
10. 病室でハミング (Live Ver.) (CD限定トラック)

冒頭が、イントロとしてナローレンジの短いモチーフ的に2曲めの別バージョンのサビにあたる部分が入るが、
この部分のサウンドだけをしっかり聴くと、テンポ、楽器使い、アレンジとか、多分ボツになった別バージョンの音源と思われる。
全体にほど良くポップでほど良くシリアスな曲が大半を占めるという印象。
歌詞も意味があるようなないような感じのものが多数。

いつものように演奏主体に聴いていて、相変わらず、石若の一筋縄ではいかないビートを楽しんでいたのはもちろん、3曲めのドラムの乱打でできた曲の過激具合とか堪らない。いつ聴いても楽しい。
歌主体だから当然だが、あまり多くないソロパートとかもちろん良いのだが、多くの曲でおかず的に入ってくる多くのフレーズに井上のセンスの良いギターを感じて、これがまた堪らなく格好良い。
小田は歌以外にピアノを演奏しているが、ここではエレピを多めに使っている印象で、あまり出過ぎずそれでいてしっかり自分の歌唱にのっかるピアノで、そんな旨さが光っている印象。

ベストは2曲めでしょう。

"Temporary" CRCK/LCKS (https://www.amazon.co.jp/dp/B07WGGNFWD/)