本作の1作めでも記載してありますが、石若駿のやってることはひと通りチェックしておこうという意識がありまして、本作も(普段ほぼ聴かない)ボーカルものであることは承知のうえで嬉々として買ってきています。

過去の3作は以下の通り。
 "SongBook" http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64021298.html
 "SongBook2" http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64343657.html
 "Songbook3" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64679619.html)

このSongBookシリーズも4作め
これまで、角銅真実を中心としながらも、小田朋美、青羊、ermhoi、Sara Rectorと、さまざまな人がボーカルを担って、アルバムを作ってきていたが、本作では角銅真実を中心に据えてきていることが如実になってきていると言えそう。
SongBookシリーズ自体が角銅真実とのコラボ作といった様相を呈しているといっても過言ではない
その角銅も、個人名義のアルバムをリリースするらしいので、このプロジェクトは双方にメリットのあるプロジェクトになっていることを感じる。
 "oar" (https://www.amazon.co.jp/dp/B081KR18SR/)
この角銅の新作には、12/13があり、11/21があり、10/25がある。こっちには、5/13があるのが関連性を感じさせて。。。

メンツは以下の通り。
石若駿(Ds, Kbd, etc)、角銅真実(Vo:1-6)、
西田修大(G:2-7)、Marty Holoubek(B:2,5,6)、
光永渉(Vo:5)、James Macaulay(Tb:6)、君島大空(G,Vo:6)、
井上銘(G:5,7)、
小田朋美(Vo:7)、小西遼(Vocorder:7)、越智俊介(B:7)、

演奏曲は以下の通り。上のメンツのとおり曲によって奏者は変わります。
1.May13th
2.New Habanera
3.awarere
4.Yesterday Song
5.春霞
6.akete
7.IWAOTONARITE

曲のテンポも、そう早くなく、歌詞もほぼ早口にならないところで留めていて、牧歌的なポップスといった印象の作品に仕上げてきている。
歌詞の内容は深く言及しませんが…。
演奏では、曲調から石若のドラムが際立つような場面は少ないが、朗らかなドラミングが心地良い。
が、耳を惹かれたのは、冒頭のアコギもそうだが、要所で出てくるギターで、なんとも良い味を出している。
演奏しているのは上記メンツ記載の通り様々なミュージシャンが担っているわけで、個人的嗜好も否定しないが、ギターが効果的に鳴るようにアレンジがされているってことでしょう。
曲によってピアノが入るものがあるが、これはすべて石若の演奏。3曲めでそのピアノがフィーチャされる。

ベストは、唯一の角銅との共作である6曲めにしましょう。