井上銘のリーダー作を買うのは、実は3枚めで、初リーダー作の"First Train" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61200599.html )と、次作の"WAITING FOR SUNRISE" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62457967.html )を買ってまして、これ以降はStereo Champのアルバムが数枚続くんですがこれらは縁なくて聴いていません。
本作は、アコースティックジャズと演っているという情報から、これは買いでしょうと意気込んで買ってきたもの。

メンツをよく見ると、若井、柵木は上記初期アルバムでも共演していました。今更気づく。。
井上銘(G)、魚返明未(P)、若井俊也(B)、柵木雄斗(Ds)

演奏曲は、井上銘のオリジナルが4曲、Harry Warren, Richard Rodgers, Ron Carter, Cole Porterとスタンダードいえる曲が並んで全部で9曲。
1 The Lost Queen
2 Next Train
3 You’re My Everything
4 It’s Easy To Remember
5 Eighty One
6 I Didn’t Know What Time It Was
7 Waltz
8 I Love You
9 A Memory Of The Sepia

4ビートを基調とした選曲はアコースティックジャズという事前情報から充分に予測できていてそれが購入の大きな動機になっている。
シンプルにテーマを奏でた後は、速弾きを交え、程よくアウトしてみたりと、コンテンポラリー軽快好きとしてはなんとも心地良いサウンドを基にした演奏を組み立てていく。
井上の奏法は、コンテンポラリーを素にした彼らしいスタイルをしっかりと踏襲していてまさにこういう演奏を聴きたかったという直球ど真ん中な演奏。
そしてなにより、揃えたメンツが素晴らしい。
魚返のキラキラしたフレーズが随所で光る美旋律を主体としたフレーズが映えるピアノ。
具体的な部分では違うことは前提として、大枠での雰囲気的には、Lyle Maysが演っていたピアノの印象をも感じさせるような、そんな雰囲気も感じられるような演奏。
魚返の演奏スタイル的には過去これまでの演奏と大差ないようにも思えるがフォーマットよって聴く側の印象も変わっているところはあるかも。
シンバルを中心に据えたドラミングでありながら、タムを効果的に使った軽快な演奏で、全体を軽やかに盛り上げていく柵木のドラムが良い味を出している。
盤石なウォーキングから、メロディアスなバッキング、疾走感あるノリの良いバッキングと、縦横無尽に演奏を躍動的に盛り立てる若井のベース。
主役含めいずれも若手の中ではいろんな方面で頭角を見せているような面々を揃えているだけあって、いずれの演奏も気持ちよくスウインギーで、実に格好良く心地良い演奏を楽しむことができる。
この文を書いた後に、若井, 柵木が過去に聴いている盤にも入っていたことを再確認してまして、再度旧作を引っ張り出してきて聴いてみようかと思った次第。

ベストは5曲め

"Our Platform" 井上銘 (https://www.amazon.co.jp/dp/B082PQMKZV/ )