大西順子のアルバムリリースのペースはここのところ上がってきている印象で、ほぼ年2枚くらいのペースになっているんじゃないでしょうか
本作とほぼ同じメンツで2018年末にアルバムがリリースされています。
 "XII (twelve)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64728211.html )
この後、トリオでのライブ盤が10月にリリースされ、これを自分の年間ベストの特別賞に挙げました。
 "Presents Jatroit Live At Blue Note Tokyo" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/470542776.html )

このアルバムは、"XII (twelve)"リリース後の2019年11月に新宿ピットインで行われたライブの音源で、オリジナルメンバーは全員揃っていて、さらにギターとアルトサックスがゲスト出演している陣容。
大西順子(P)、吉本章紘(Ts,Fl)、広瀬未来(Tp,Flh)、片岡雄三(Tb)、井上陽介(B)、高橋信之介(Ds)
吉田サトシ(G)、デイビッド・ネグレテ(As)

演奏曲は、吉本2曲、広瀬2曲、井上2曲、大西2曲、片岡1曲、高橋1曲、共作1曲とメンバーの曲を配分良く持ち寄ったような構成。
1.Water Reflection
2.Rain in March
3.Unity 1
4.2 Laps Behind
5.Route 43
6.Peace in Chaos
7.Gate Crasher
8.Apple of My Eye
9.To The End of The World with You
10.Lost and Confident
11.Magic Tough

中東っぽいふれのイントロに続く、管のアンサンブルがちょっと乱れててビビるが、直後のピアノソロのダイナミックな演奏で、音楽にグッと引き込まれる。
後半のラージアンサンブル的な複雑なアレンジが、これまた格好良い1曲めは吉本の作品。
4管を従えているだけあって、ホーンのアンサンブルがなかなか凝っていて、複雑なハーモニーにがっつりなソロと縦横無尽なサウンドを聴かせる。
そしてギターのカッティングがこれまた良い味出していて、スタジオでは入ってなかったんですよね…。とくに9曲め、11曲めは主役と言っても過言でないくらい。
管とギターか良い味出しているので、その分リーダーの大西のピアノの登場頻度は若干少なめか。
要所はしっかり抑えている印象ではあるが、全体的に前面に出てくる場面は少なくなっているとは思う。あの演奏をずっと続けるのが酷なのはわかる。
ちょっと南博を彷彿とさせるリフが所々出てきて、それがささやかに楽しい。
3曲め後半のソロがとくに熱いか。
中後半(6曲め、8曲め、11曲め)でシリアスめな曲調を少しずつ入れてきているのは、ピアノの登場を抑えるためなのか..
しかし、そんな曲でもしっかりノリノリの拍手を送るお客さんって…
スタジオ作で自分がベストに挙げた、唯一の両方で演奏している Unity 1 は、より重厚で元曲が軽快に聴こえるくらいどっしりとしたサウンドで聴かせる。

ベストは、能天気にファンキーな9曲め

"Live XI" 大西順子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B083XYHHDF/ )