荒武裕一朗の演奏は、ライブでもいくつか聴いているが、最近はとんとご無沙汰してしまっています。
アルバムは、コンスタントに聴いていて、安東昇、力武誠でのトリオ作
 "I Dig IT!"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62011814.html )
若手ベーシストの三嶋大輝と組んでの演奏活動から、当時のレギュラートリオでの演奏
 "TIME FOR A CHANGE"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63656092.html )
他に中古で見つけた安東とのデュオ
 "Reunion At Bunca" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62295756.html )
なんてのも聴いている。
近作は、レギュラーバンドから本田珠也が抜けたタイミングでリリースされたアルバムを聴いています。
 "Constant as the northern star"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64781512.html )
本作はメンツを見ると、"Time For A Change"のためのセッションの際に録音されたものであると推察され、そこではゲストとしてクレジットされている橋本信二, 小泉P克人が入った演奏を集めて、自主レーベル発足の記念ミニアルバムのような位置づけでリリースされたものだと思う。

メンツは以下のとおり。
荒武裕一朗(P, Rhodes)、橋本信二(G)、小泉P克人(B)、本田珠也(Ds)

演奏曲は、荒武のオリジナル2曲に、本田竹広、スタンダードという構成のミニアルバムです。
1.Wind Surfing
2.You Don’t Know What Love is
3.夕焼け
4.Movie Star

ギターをフィーチャしたFusion臭をプンプンと匂わせたNative Sonの曲が1曲め。
エレピによる軽快なテーマからキレの良いギターへと引き継がれる元曲からバタ臭さを減じたような印象で、洗練された演奏を聴かせる。
続く2曲めがピアノソロで聴かせるスタンダード。
しっとりめのテンポで、ダイナミックに音を拡げてゴージャス感を出したような演奏で、荒武らしいというか、本田の影響を感じさせる。
3曲めが"I Dig IT"で演奏していた荒武の代表曲とされるもの。
ラテン調のリズムで、ギターを効果的に起用してノリの良いソロを堪能した後、ピアノソロを挟んで、後半の本田珠也のごっつりとしたソロがたっぷり聴けるところがミソでしょう。
そして4曲めもピアノソロで、校歌で使えそうな曲をちょっとジャズなアレンジを施して聴かせる。
本田竹広も校歌を作っているが、それをリスペクトしているようなところもあるのだろうか..。

言ってしまえば"Time For A Change"には納められなかったテイクを集めていることになるので、アルバムとしての統一感みたいなものは若干希薄ではあるが、荒武の多彩な演奏を楽しむということと、2曲ではあるが本田珠也のドラムを楽しむには良いアルバム担っていると思う。

ベストは3曲めで良いと思います。

"Moonset And Carnival" 荒武裕一朗 (https://www.amazon.co.jp/dp/B089M1CK92/ )