6月末の後藤4(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/475959101.html )以来のライブ参戦です。
コロナ渦のなか、なかなか頻繁にライブに行く感じでもないのですが、たまには刺激を享受するべきでしょう。

渡辺隆雄の演奏を聴くのは実は初めてで、これまでの来歴も知らなかったんですが、この文章を書きつつ調べていたら、中央線ジャズ、忌野清志郎界隈の人だったんで、音楽的ニアミスはしてたようです。

メンツは、重鎮、若手入り混じった感じでなかなか思いつかない布陣ですが、コンスタントに活動しているバンドです。
渡辺隆雄(Tp)、加藤一平(G)、瀬尾高志(B)、芳垣安洋(Ds)

ほぼ開演時間に到着して3番めくらいだったか。
ステージは、扉の前に渡辺、中央奥が芳垣、左奥に横向きで加藤、その手前に瀬尾が立つ。
1st setは定刻を10分も過ぎたところで開演。
オリジナルとJoe Zawinl、Roland Kirkを演奏して、約1時間をちょっと切るくらい。
2nd setは21時20分過ぎに開始で、すべてオリジナルで1時間強といったところ。
8ビートを中心に、バラードと4ビートを少しづつ入れた曲構成で、数曲演奏して渡辺のMCが入る。
話題は、コロナと明けない梅雨(この日の昼は断続的に強い雨が降っていた)の話が中心になるのは、しょうがないでしょう。
お客さんは10人前後。今日のライブは渡辺さんがネット配信をしてました。(facebookでundercurrent 4を検索すると、しばらくはアーカイブが聴けると思う。)

ミュートを使わず、終始オープンで朗々とした演奏を繰り広げる渡辺のトランペットが清々しい。
似合わないほどオーソドックスなバッキングからの、強くエフェクトをかけたフリーキーなサウンドとか、動と静、秩序と混沌、秩序と無秩序・・とが渾然一体に目まぐるしく駆け巡るような展開。というのは、最近では違和感はなくなったが加藤のギターのいつ聴いても刺激的で鮮烈な印象を受ける。
今回、自分の1mあるかないかってところでベースをかき鳴らしていた、瀬尾のゴツゴツとしたサウンドがまた圧巻で、ソロでのパワフルな演奏にも圧倒され続け。
そして、芳垣の重厚感溢れる重量級のドラム。
大口径のマシンガンで撃たれるような、ダンプに轢き潰されるような、怒涛の如く押し寄せるようなサウンドといった様相で。と言って意味が通るかわからないが、その迫力たるや筆舌に尽くし難い。
最近、聴く機会を全然持てなかったのだが、久々に聴いてもそのサウンドには圧倒された。
ということで、フロントのサウンドも充分素晴らしかったのではあるが、座った場所もあるだろうが、完全にドラムを筆頭にしたベースとバッキング時のギターにヤられたような
アンコールにも応えてくれて、忌野清志郎の”夜の散歩をしないかね”をしっとりと演奏して終了。

楽器の片付けを眺めながらゆっくりと余韻に浸り、”雨上がりの夜空に”を口ずさみながら帰路につきましたw