1985年生のノルウェイ出身のサックス奏者であるMarius NesetがBigBandと共演した作品。
とはいえ、Marius Nesetという名前に記憶がなく、自blogを漁ったところ E.S.T.のトリビュート作に名前がありました。
 "e.s.t.Symphony" https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63984520.html
本作の購入動機はMarius NesetではなくBigBandのほう、しかも指揮を担っている挾間美帆の参加にあります。

メンツは多いですが書き出しておきます。
Marius Neset(Ts,Ss)

Danish Radio Big Band
Erik Eilertsen(Tp)、Lars Vissing(Tp)、Thomas Kjrgaard(Tp)、Gerard Presencer(Tp)、Mads la Cour(Tp)
Peter Fuglsang(As,Ss,Fl,Cl)、Nicolai Schultz(As,Fl)、Hans Ulrik(Ts,Ss,Bcl)、Frederick Menzies(Ts,Cl)、Anders Gaardmand(Bs)
Peter Dahlgren(Tb)、Vincent Nilsson(Tb)、Kevin Christensen(Tb)、Annette Saxe(Btb)、Jakob Munch Mortensen(Btb,Tuba)
Per Gade(G)、Henrik Gunde(P)、Kasper Vadsholt(B)、Saren Frost(Ds)
Miho Hazama(Cond)

演奏曲はすべてMarius Nesetのオリジナルで、アレンジもしているよう。
1.Bicycle Town Part 1
2.Bicycle Town Part 2
3.Tribute
4.Farewell
5.Leaving The Dock
6.Children’s Day Part 1
7.Children’s Day Part 2
8.Children’s Day Part 3

冒頭サックスソロがしばらく続いたところから、フルートが絡んできたところから分ペンスタートといった様相。
この冒頭曲のテーマが息継ぎできないんじゃないかというくらいの旋律で、さらにそれが延々と続いていて、とんでもない曲。後半ではアンサンブルに引き継がれるからBigBandの面々もたまったもんじゃない。
全体にBigBandは木管楽器が中心となってのアンサンブルを主体にした、優しい音色という印象を持つようなサウンドに仕上げられている。
途中、6曲めででてくるギターソロがちょっと意表を突くが、そんなアレンジの妙なんかもみせる。
そして、Marius Nesetのちょっと太めで強めのサウンドが、優しい音色のBigBandのサウンドから、しっかり浮き出てくるように前面に鎮座しているのが、主役の主役たるところ。
こういう演出というかしっかりとした仕込みもできている。
しかし、ずっと吹きまくっているんじゃないかというくらい、ずっとMarius Nesetのサックスが聴こえてきているのは体力的にも大したもんだと思います。

ベストは、2曲めにしましょう。

"Tributes" Marius Neset Danish Radio Big Band / Miho Hazama (https://www.amazon.co.jp/dp/B08F6M5KF9/ )