橋爪亮督のリーダー作は大半購入しているが、本作はリリース直後に諸事情により入手に走ることができなかったもの。
2019年にリリースされていたのですすが、ようやく入手できたものです。(だいぶ安価でしたが..)
前作は2017年のクインテットでのアルバムでした。
 "Incomplete Voices" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64159819.html )
本作、実際には単独リーダーではなく中村との双頭リーダー作という扱いで「スタンダード集その1」です。

ということで双頭リーダーの2人がメンツのすべてです。
相方の中村真は、自blogを漁ると安ヵ川大樹トリオ(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a17656312.html)が出てきますが、もう15年以上前でした。
橋爪亮督(Ts)、中村真(P)

演奏曲はタイトルの通り、スタンダードを集めていてオリジナル等はなし。
1.The masquerade is over
2.You are my everything
3.What is this thing called love?
4.The night we called it a day
5.Liebeslied
6.The song is you
7.It never entered my mind
8.I concentrate on you
9.Last night when we were young
10.Blackberry winter

さすかにこれまでにもクールジャズ作品で味のある演奏を聴かせてくれている橋爪なだけに、ここでも訥々とした雰囲気を見せながらも味わい深いサウンドを醸していく。
いっさいの無駄な音を排除して、最低限の音数で最大限の表現をしているようなそんな印象。
滋味深いという表現がしっくりくるような演奏は、橋爪の真骨頂といっても良いでしょう。
そしてその滋味深さは、橋爪のサックスにそろりと絡んでくるピアノについても同じことが言え、余計な音は極力排除しながら、橋爪ワールドの醸成にしっかりと一役買っていて良いコンビネーションを魅せる。
聴けば聴くほど、その音世界に魅了されていくような感覚を感じる。

ベストは7曲めでしょう。

"Play Standards Vol.1" 橋爪亮督 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07W8LLRBC/ )