20230121a


前回の藤原のライブのあとに店主から提案があって実現したライブでテーマも人選も村上店主のアイデア。
藤原自身、それまで意識的にアメリカーナを聴いていなかったそうで、あらためてどんなものか調べて、市野の協力もあって曲を選んで今回のライブに臨んだとのこと。
開店の18時を過ぎてお店に入ったが、まだまだ鋭意リハーサル中という感じで、18時半くらいまで続いていたのは、この企画が初めてであるが故でしょう。

メンツは、
藤原大輔(Ts)、市野元彦(G)、大村恒(Ds,Tabla)

配置は、一番奥に左にドラムセット、右にタブラを置いて大村、左端手前に横向きに市野、扉のところに藤原が立つ。

定刻を少し過ぎたところで開演。
演奏を始める前に、藤原がこのライブの経緯(上述)、曲の解説、曲の打ち合わせも等々をしゃべる。
曰く、歌詞の内容が重要であること、歌詞を内容に則った演奏の大切さと難しさ(とくに古い曲は実際のところ良くわからない)、アメリカーナはどうやらアメリカの落語か講談のようなものと解釈できそうだ、コードが単純なだけに
意図的に外してもどっかで合わせるのは難しくない、その代わりに単純なだけにごまかしが効かない、
なんてことを、言っていたか

リディアンクロマチックを家に置いてきた(本人談)藤原はテーマをしっかり演奏し、タイミングをずらすくらいで即興にはほとんど入り込んでいなかった(後半は少し即興も増えてたかも)と思うが、ヴィブラート極小であまり音を伸ばさないが表情がしっかり感じられるシンプルなフレーズはなかなかに味わい深いものがある。
市野のギターが良い塩梅に多彩な表情を見せつつのバッキングで、この気持ち良さに耳がいく場面は実は多かったかもしれないが、ほぼストレートに奏でる藤原のサックスあってのこのバッキングであることは言うまでもない。
その市野は今回アーム付きのストラトみたいなやつ(違うらしい)を持ち込んでいて、これは珍しいと思った。
大村は、おおよそ半々くらいの感じで、ドラムとタブラとを入れ替えていたが、先日まで、Charles LLoyd盤(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/496756034.html )でタブラを聴いていたからか、タブラの入るアメリカーナの心地良さにやられている感じ

演奏していたのは、トラディショナル、Ry Cooder、Bob Dylan、Levon Helm,などを選んでいたはず。
冒頭若干ノリきれていない感じもあったが、2.3曲も演ったところから肩の力が抜けてきた感じで、そこからが素晴らしくも心地良かった。
村上さんもカウンターから出てきて座ってじっくりと演奏を楽しんでいたのが印象的
前半1時間くらい、後半1時間弱に、アンコール(Jim O'Rourkeのユリイカ!しかも初見)にも応えてくれて満足度たっぷり

次回も決まりました!