日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

"In a Stream" 中牟礼貞則

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中牟礼さんのリーダー作で、ソロ作。
中牟礼さんのアルバムで聴いているのは、ほとんど複数名義のもので、単独名義は2021年のソロ作以来ということになります。
ソロ
 "Detour Ahead: Live At Airegin" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/480250789.html )
複数名義
 "Our Long Road: Live At No Trunks 2023" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/515923852.html )
 "Generations guitar trio" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498049012.html )
 "Meet The Legends" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/491220572.html )
 "Nu" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/487809282.html )
が、こうやって並べてみると、CDもそこそこ持っているなということをあらためて認識しました。
ライブは相当量見ているのですが...。

本作はソロ作なので、メンツは以下のとおり。
中牟礼貞則(G)

演奏曲は、中牟礼オリジナル1曲と、他は、Charles Mingas, Thelonious Monk, Antonio Carlos Jobin等とスタンダードを中心とした選曲
1.I Hear a Rhapsody
2.In a Stream
3.Look for the Silver Lining
4.Black Orpheus
5.Secret Love
6.Close Enough for Love
7.Duke Ellington's Sound of Love
8.Sweet and Lovely
9.Panonica
10.Someone to Light Up My Life
11.Two Degrees East Three Degrees West
12.Someday My Prince will Come

短音駆使でシンプルかつ訥々と主旋律を奏でるのを基本として、徐に速いフレーズを入れてきたり、ノリの良さを前面にした演奏を入れてきたり、はたまた低音をジャランと鳴らしてその余韻の中で即興を繰り広げたりと、サウンドに発展と変化を加えてゆく。
さらに、自身の演奏に自身で合いの手を入れるようにコードを2つ3つジャランと鳴らすのは、いかにも中牟礼サウンドと言いたいもの。
テンポをキープするなんてことは気にもせず、風の吹くまま気の向くままが如くに自身のペースで淡々と演奏を進めてゆく
この奥深い味わいがクセになると、もう離れられないというか、魅了されまくりの大いなる魅力となってしまうのです

ベストは3曲めにしましょう

"In a Stream" 中牟礼貞則 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0G16D6D5G/ )

"Trio IV: The Mountains, They Listen" Marty Holoubek

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オーストラリア人で、最近は日本で活動しているベーシストMarty Holoubekのリーダー作です。
タイトルに"Trio"とタイトルされたアルバムのこれが5枚めです。
これまでに出ているアルバムは以下のとおり、石若の入らないアルバムはCDになっていません。
Trio Iは、James Bowers(B), 石若駿(Ds)
 "Trio I" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474534583.html )
Trio IIは、井上銘(G), 石若駿(Ds)
 "TrioII" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/489133827.html )
 "TrioII: 2" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/505465949.html )
Trio IIIは、山本達久(Ds), 石橋英子(P) - これはLPと配信のみでのリリースで未聴
 "Trio III" (https://www.amazon.co.jp/dp/B09VTJ3X52/ )

本作はその第4弾で、石若駿のドラムに渡辺翔太をピアノに迎えたトリオ作です。
Marty Holoubek(B)、石若駿(Ds)、渡辺翔太(P,Syn)

演奏曲は石若と渡辺が1曲ずつ、残りはすべてMarty Holoubekのオリジナルで全部で7曲。
1.Alas I Hear No Giant
2.Islyn
3.Kakegae no Naikoto
4.My Legs Are Killing Me, but It Hurts So Good
5.Oboeteru?!
6.I Hope It’s Not Raining in Bologna
7.The Things We Carry

全体にゆったりとしたテンポの曲が大半を占めるが、なんとなく無機的な雰囲気を感じさせる曲が多いような印象も。
ピアノを従にしてベースが前に出てくる場面もあるくらいベースが目立っているが、それでもピアノがしっかり入ってくるとエレガントさが増すようなところもあってピアノの存在感が弱いようなことはない。
石若のドラムは、音数多めに空間を埋めてくるような演奏という印象はいつも通りだが、さすがにセンスの良さは抜群で、格好良いドラミングをたっぷりと楽しませてくれる
5曲め前半がビート強めなメカニカルなパートで、これが一番石若を楽しめるところになっているか。

ベストは1曲めでしょう

"Trio IV: The Mountains, They Listen" Marty Holoubek (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FYNLPPCC/ )

"Natural Solution" 森田修史

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森田修史の個人名義としては2枚めになる(はずの)リーダー作です。
前作は昨年リリースされた下記
 "See you on the other side" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/513519282.html )
活動歴から考えれば、昨年の初リーダー作は満を持してという認識でしたが、2作めがこれほど間を置かずにリリースされるのは、ちょっと驚きです。

前作のメンツは3人のピアノ、4人のベース、2人のドラムという多くのミュージシャンをとっかえひっかえして作られていました。
本作は、ピアノこそ2人いますが、おおむね固定化されたメンツで作られています。
最近のライブスケジュールとかを確認すると、この面々がレギュラーグループかそれに近い陣容ということで良いと思います。
森田修史(Ts)、大口純一郎(P:1-5)、魚返明未(P:6-10)、落合康介(B)、中村海斗(Ds)

演奏曲は、森田が3曲, 大口が1曲, 魚返が2曲, 落合が3曲のオリジナルにCandido Ademirで全部で10曲
1.New Moon
2.Snowy Egret
3.On The Verge Of Hope
4.Baiao Para O Sul
5.Natural Solution
6.Yuaan Yuyoon
7.Jade Meditations
8.Dancing Earbuds
9.Momo Wandering
10.Toge

ちょっとクセがあるが美旋律ではあるテーマをミドルテンポくらいで奏でる曲が大半を占めている。
4曲めがラテン調の曲で、これが一番ノリの良さを感じさせる
こういう曲ではドラムが映えるが、若手の名ドラマー中村海斗がしっかり満足度の高いドラミングを聴かせている。
森田のソロは、いつもの粗めな音色を駆使した熱気を孕んだものから、よりスローな曲での丁寧に音を紡いでゆくようなものまで、表情豊かな演奏を楽しませてくれる。
前作からあまり時をおかずに新作を出したのは、自身の懐にたっぷり持っている表情の違う多彩なサウンドを、この時点で出し切りたいという欲求が出てきたからなんであろうと邪推するが..。
前半のピアノは大口が担うが、こちらは優しく美しくを信条に森田のサウンドをサポートしていくような振る舞いをみせる。
後半の魚返は、エレガントな中にも熱気を感じさせるような演奏が中心になっていると感じられるが、後半の曲のほうが色んな意味でアバンギャルドな気配が出ているのは、魚返のスタイルにあった選曲と曲調になっているのではないかと思われる。
7曲めがエバンスのJade Visionを彷彿とさせるベースラインの曲で、タイトルからしてモチーフにした曲なんでしょう

ベストは5曲めにします。

"Natural Solution" 森田修史

"Happy Sad" James Macaulay

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James Macaulayのリーダー作を聴くのはこれが2作め
前作の紹介は下記
 飛車角カルテット (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/519697624.html )
もっともいずれのアルバムもJames Macaulay目当てというよりは、石若駿の参加するジャズ作はひととおり聴いてみたいというところが購入の大きな動機です。

メンツは以下のとおりで、栗林すみれ, Marty Holoubek, 井上銘, 中島朱葉と若手中堅で人気の面々が揃っていて、アルバムの期待感はかなり上がってきます。
James Macaulay(Tb,P,Vo)、ermhoi(Vo)、栗林すみれ(P)、Marty Holoubek(B)、石若駿(Ds)、Taikimen(Per)、井上銘(G)、中島朱葉(As)、西口明宏(Ts,Ss)、Ben Harrison(Tp,Vo)

演奏曲は以下のとおりで、すべてJames Macaulayのオリジナル
01.Chibi/Plastic Drastic
02.Learn While You Sleep
03.Ochanomizu
04.Gyoumu
05.Happy Sad
06.Mountain Song
07.Mission Marty
08.Toshimaen
09.The World Wasn't Meant For Me
10.Fish Ladder
11.Dreamland

演奏だけについて言及すれば、1曲めは冒頭のクセの強いフレーズがイントロになっていて、本編は8ビート基調からのノリの良さを見せる。
3曲め、冒頭の4管のひたすら美しいアンサンブルから本編はユーモア感のある曲に一気に変化する
4曲め、8曲めが、2ビートのシンプルにノリの良い曲。
5曲め、10曲めはおごそかなピアノのソロ演奏から始まるゆったりおっとりとした感じの曲。
7曲めは、少々シリアス感のある小品で、11曲めは小刻みなビートが小気味良い。
いずれの曲も、4管によるアンサンブルが、美麗だったり、緻密だったり、アグレッシブだったりと良い味を出しているのが印象的。

で、ここに歌が入ってくるのだが、3,4,8曲めがぶっとんだ歌詞でして、歌詞を聞いているとコミックソングとみまがう笑っちゃう内容で、複数回聴いてこの歌詞に慣れてから演奏を楽しまないと、この豪華なメンツの演奏を十全には楽しめないと思うので、そこは覚悟?が必要でしょう。

ベストは10曲めにしましょう。

"Happy Sad" James Macaulay (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FY5Q18H3/ )

"僕ら行き止まりで笑いあいたい" モノンクル

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「モノンクル」のアルバムは、「ものんくる」名義で演っていた頃から(単発の配信以外は)すべて聴いているはずです。
その全貌は以下のとおり。
 "SARA"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62448433.html )
 "飛ぶものたち、這うものたち、歌うものたち"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62039921.html )
 "南へ"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62945770.html )
 "世界はここにしかないって上手に言って"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64210001.html )
 "RELOADING CITY"(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64617234.html )
 "salvation" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/488222282.html )
単発の配信は、カバー曲演ってたり「ライブat家シリーズ」があったりするはずです。
気になる方はここをチェック https://www.youtube.com/@mononkvl
本作が最新アルバムではありますが、これもフィジカルでは出ておらず配信だけでのリリースです。
CD作るのは、なんだかんだハードルは高いんでしょう。

メンツは、現在のレギュラーメンバーで夫婦の2名でよいはずです。
吉田沙良(Vo)、角田隆太(B)

演奏曲は以下のとおりで、すべて両者の共作で良いんじゃないかと思います。
1. 青天白日
2. Interstellar
3. HOTPOT
4. 二人芝居 feat. Daichi Yamamoto
5. 99011281
6. Who am I feat. AAAMYYY
7. GINGUA
8. U?
9. 奇跡。
10. プレピローグ

演奏は大半が(たぶん角田が担っている)打ち込みと、その角田が演奏するベースで構成され、ポップな曲をエレクトリックなサウンドで作り上げ、そこにジャジーな歌唱がのっかる、というのが良い感じに個性に繋がっていて、吉田の歌唱をしっかり浮き立たせるようなサウンドに仕上がっている。
8曲めが、彼らの子供が、おもちゃのピアノ手弾いたフレーズを元にしたもの
たまたまだとは思うが、子がモチーフの元を作っていること、それを曲にしてしまうことと、角田一家の才能を見せつける。
10曲めでは、そのおもちゃのピアノを主役にしてしまっている。
アイデアというか、良い感じに遊んでいるのも、センスの良さというか才能なのかと思わせる。

ベストは6曲めにしましょう

"僕ら行き止まりで笑いあいたい" モノンクル

"DUO Live at AKETA" 守谷美由貴

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守谷美由貴さんの新作は、現在配信でだけリリースされています。今年(2026)中にはCDにしたいようです。
タイトルがデュオとあるように、本作は2つのデュオで構成されたアルバムで、永武のピアノとのデュオと、本田のドラムとのデュオが3曲ずつ入ったもの。
過去に守谷のリーダー作は1つだけ聴いています。
 "むかしむかし" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/473056377.html )

メンツは上述のとおりで、デュオx2で以下のとおり。
守谷美由貴(As)、永武幹子(P:1,3,4)、本田珠也(Ds:2,5,6)

演奏曲は、即興, オリジナル, 有名曲を含んだ以下のとおり。
1 アケタズグロテスク
2 即興演奏 824
3 アミロード
4 碧落に咲く
5 CHIASMA
6 FOR YOU

音を必要以上に伸ばさない打楽器に近いくらいの打音で弾かれる永武のピアノ
デュオなので必要以上に強い打鍵ではないが、それが軽やかな演奏に繋がっている
守谷のサックスも永武とのデュオでは、そう強くフリーに向かったり、ギミックを駆使したような音色を駆使する場面は(ないわけではないが)あまり多くない。
美旋律というにはもう少し強いサウンドではあるが、キレの良いサウンドでリリカルな演奏を聴かせる
これが、珠也とのデュオになると、選んでいる曲がそうだというのもあるが、荒々しい音色を駆使した激しいサウンドを繰り出してくる。
珠也の奏法が(良い意味で)そもそも荒々しくアグレッシブなので、対抗するにはアグレッシブな演奏に突入していくしかないのは自明。
そこは夫婦でもあるので阿吽の呼吸ができているんでしょう
最後のFor Youはもともとはしっとりな曲調ではあるが、ここですら、珠也のアグレッシブな演奏に感化されてか、即興になるとだいぶ攻めた演奏になっていく

ベストは3曲めにしましょう

"DUO Live at AKETA" 守谷美由貴

"Soundtype 2" Soundtype

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このバンドは新譜情報を探していた時に、こっちの"Soundtype2"のほうを見つけ、和製Robert Glasperのような宣伝文句が気になって、それならってんで、1stもあわせて聴くことにしたもの。
もっとも、宣伝文句をさらっと読んだ感じではジャンルレスのようで自身の聴取範囲からは少しハズレていそうだが、とはいえ配信で聴いているのでそう大きな出費なく聴けるんでまぁ良いかなと。
キリないので聴取範囲は広げ過ぎず、さりとて見識を増やすのに少し広範囲に音楽を聴くのもアリかなと、矛盾したことを漠然と考えてはいます。

メンツは、小美濃悠太はジャズの人、ゲストは1stほど多くは入っていないが、これがほぼSoundtypeというバンドの原型と考えれば、これがSoundtypeのサウンドとも言えるか。
Soundtype:
河野祐亮(P)、小美濃悠太(B)、大津惇(Ds)
Shoubun(sax:12)、Zack Auslander(G:12)

演奏曲は、こちらもたっぷりの13曲。詳細未確認だが、メンバーオリジナルがほとんどでしょう。
1. Sequelude -2-
2. WAKABA
3. Glimmer
4. HITOTSUBU NO NAMIDA
5. Intermission feat. KENTA!
6. Sydnian Blue
7. The Shape of Afternoon
8. Transient Line
9. Raindrops
10. Relativity
11. それは昨日の
12. Above & Beyond
13. Escaping Mirage

冒頭、前作にもあったバンドの口上(というか”サウンドタイプと言い続けるのが大半”)を語るヒップホップ的単調なリズムからスタート。
「境界線はない」なんて言うのが前作からの基本コンセプトってことになる。
これがスクラッチノイズのような音で終わると、次のトラックからは16ビート基調のメロディアスなテーマをもったノリよくしなやかな曲がはじまる。
しなやかなドラムに推進力のあるベースが主体となったリズムに、軽妙でメロディアスなピアノが絡んでくるサウンド。
このサウンドがこのバンドの基本スタイルといって良いんでしょう。
3曲めが同様の小気味良いビートがご機嫌な曲だが、ここでは長尺のベースソロが楽しめ、このあたりにベースの小美濃悠太の存在感がバンド内でほどほど大きいことを感じさせる。
5曲めが、Robert Glasperをちょっと彷彿とさせるピアノの曲にのって、パーソネル紹介などを英語でやってるトラック。
9曲めは、ベースのアルコを主体としたイントロが印象的、そのうしろに雨音がしていると思ったら、タイトルがRainDropでした。
12曲めは、サックスがフロントに入り、中ほどでギターが入ってソロを繰り広げるちょっと雰囲気を変えた楽曲。
ラストはピアノソロで締めくくられる。
全体としては、前作同様にちょっと前に流行った、主に女性ピアニストのバカテクピアノをフロントに置いた小刻みなリズムのピアノトリオという印象でよいと思う。
前作でもそうだったが、曲中に言葉をいれているところが自己主張含め数か所あるが、個人的にはそんなことせずに演奏で勝負しろよと言いたい。

ベストは10曲めにしましょう。

"Soundtype 2" Soundtype (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FP5BRGF6/ )

"Soundtype" Soundtype

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このバンドは新譜情報を探していた時に、"Soundtype2"のほうを見つけ、和製Robert Glasperのような宣伝文句が気になって、それならってんで、1stのこちらもあわせて聴くことにしたもの。
もっとも、宣伝文句をさらっと読んだ感じではジャンルレスのようで自身の聴取範囲からは少しハズレていそうだが、とはいえ配信で聴いているのでそう大きな出費なく聴けるんでまぁ良いかなと。
キリないので聴取範囲は広げ過ぎず、さりとて見識を増やすのに少し広範囲に音楽を聴くのもアリかなと、矛盾したことを漠然と考えてはいます。

メンツは、小美濃悠太はジャズの人、山下達郎バンドの宮里陽太と知ってる名前もある以下のとおり。
ゲストも多彩に入ってくるが知ってる名前は実はあまり多くない。
Soundtype:
河野祐亮(P)、小美濃悠太(B)、大津惇(Ds)
クロエ・キブル(Vo:2)、掌幻(Rap:2)、寺久保伶矢(Tp:4)、SeiyA(G:4)、宮里陽太(Sax:7,14,16)、KOTETSU(Vo:16)

演奏曲は、てんこ盛りの18曲。詳細未確認だが、メンバーオリジナルがほとんどでしょう。
1.Green World-Introlude
2.Within Our Hands
3.Taratta
4.To&Fro
5.Interlude
6.Fears
7.94
8.Six
9.Escaping Mirage
10.P's Blues
11.Family Mate
12.Interlude
13.ASKA
14.My Type Changes
15.It Suddenly Happened
16.Human Nature
17.Interlude
18.Green World

1曲めが自動音声によるバンド紹介が入った曲、2曲めががっつりのラップ、3曲めがインスト曲で16ビートのノリの良いと冒頭からジャンルレスな気配を濃厚に匂わせる展開。
以降、ラップ、ボーカルの入らない16ビートが多めだが、緩急のある選曲が続く。
いずれもメカニカルな中にもエモーショナルな雰囲気を感じさせるような楽曲が多く、このあたりはジャンルレスバンドらしいとは思う。
でもまぁ、広義のジャズの範疇には入っているようなサウンドという認識。
特筆事項は、メロディアスなベースソロがちょこちょこ出てきてて全編にわたって良い感じにアクセント化しているのが印象的。
各人のソロトラックなんてのも用意されていて、5曲めはベースソロ、12曲めはドラムソロ、17曲めはピアノソロ。
ところどころでゲストが入ってくるが、3曲で入る宮里のサックスも、4曲めのメカニカルなトランペットとファンキーなギターも良い味を出していて、個人的にちょっと好き
16曲めがMichaek Jacksonの名曲で、しっかりボーカルが入る。
これが、ちょっとコードをずらすようなアレンジで、この違和感がちょっとおしゃれな雰囲気を感じさせてくれる。
和製グラスパーな評文をよく見るが、確かに曲によってはそんな雰囲気を感じさせるものもあるが、
個人的感覚としてはそう強くグラスパーは感じなかった
曲間のところどころにアナログレコードのスクラッチ音を入れていて、こんなところはもしかしたらちょっとした影響なのかも
全体を聴いて感じたのは、ちょっと前に流行った、主に女性ピアニストのバカテクピアノをフロントに置いた小刻みなリズムのピアノトリオをちょっと思い出した

ベストは7曲め

"Soundtype" Soundtype (https://www.amazon.co.jp/dp/B0DFPMS4S6/ )

"飛車角カルテット" James Macaulay

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本作は石若駿の参加を見つけ、配信があるのが見つかったのでそれで聴いていますが、これは2018年にリリースされたもの。
リーダーのJames Macaulayはオーストラリア人で、このアルバムにも入っている、Marty Holoubek, Niran Dasikaらの演奏仲間で、この両名が石若との共演歴が多いことから、最近は日本に拠点を移している模様。
自blogを漁ると、参加作が出てきまして、Aaron Choulaiの"Vada Taudia" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64286115.html )、西口明宏の"Fotos" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/486278044.html )がありました。
このAaron Choulaiとのアルバムが、石若駿, Marty Holoubek, James Macaulayの出会いのタイミングだったようです。
で、最近新作が出ています。
 "Happy Sad" (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FY5Q18H3/ )

メンツは上述のとおり、オーストラリアの人と石若とのピアノレスのカルテット。
James Macaulay(Tb)、Niran Dasika(Tp)、Marty Holoubek(B)、Shun Ishiwaka(Ds)

演奏曲は、James Macaulayが4曲, Marty Holoubekが4曲, Niran Dasikaが3曲のオリジナルで全部で11曲、
1.Elbow River
2.The First Proxy
3.Fear of Telephones
4.Toyocho Where I Keep
5.Let Others Be The Judge
6.Himawari
7.The Land Without Rice
8.Just Came Out of Tecoma
9.New Waltz Instead of Breakfast
10.Snack Bar
11.Sunset of Dissolution

冒頭、2管のアンサンブルでのテーマのあとが、ベースソロという、通常から考えると異例な展開。
これは、このアルバの核がMarty Holoubekであるということを暗示していると邪推したが..。
この冒頭曲は明るさか立ったものだが、2曲め以降は少し陰を感じさせるような曲調がずっと続く
リーダーを含む2管が、テーマのアンサンブルも盤石だし、ソロにおける即興もしっかり澱みなくこなしているし充分にクオリティの高い演奏ではある。
が、特段に強いインパクトを感じさせるわけではないというのは比較対象が悪すぎるからの印象に過ぎない。
本作ではドラムとベースが凄すぎて、どうしてもそちらに耳が持っていかれてしまうのは、個人的嗜好もあると思う。
ベースの創造性豊かなフレーズと、力感を感じさせる音色のインパクトの強さが際立っている。
それにも増して、多彩かつ変幻自在なサウンドを振り撒く石若のドラム
こんな演奏と比較されてしまうと、フロントの2管の影も薄れるというのが正直なところ(個人的嗜好もあると思う。)
アレンジ的にも、上述のとおりベースを重視しているし、ドラムもゆったりの曲では出番が少なく、すべての曲で本領発揮というわけではないが、強烈なインパクトのあるドラミングで満足度は高い

ベストは1曲めにしましょう

"飛車角カルテット" James Macaulay

"井戸" 石渡明廣

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石渡さんの個人名義のアルバムは、じつはこれが初聴き。
共同名義では、渋谷さん、林さん、片山さんなどありました。
 "月の鳥" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/485869251.html )
 "@驢馬駱駝" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63544529.html )
バンド名名義(リーダーがきっと石渡さん)では2つのバンドのアルバムを聴いています。
Mad Kab at AshGate
 "FUNNY BLUE" (http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a62934401.html )
 "Live at CLOP CLOP" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64644431.html )
BOCCO
 "THE WORLD" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/518408511.html )
本作についてですが、2025年3月に西荻窪の名店「アケタの店」でライブ録音されたもの。

メンツは以下のとおり、語る必要なしの面々です。
石渡明廣(G)、林栄一(Sax)、外山明(Ds)

演奏曲ですが、タイトルのとおり完全即興の2セット分ということになります。
1. First set
2. Second set

両セットとも完全即興でしょうから、大雑把には冒頭は音の探り合いのような3者が3者の出方を見ながら音を出すような状況から始まる、だいたい似たような展開になっていると感じられる。
その後、形勢が落ち着いてくると、ギターの奏でるフレーズ(主に低音部)をループさせてリズムを安定的なものにする。
リズムが落ち着くと、林さんも自由度の高い演奏を気持ちよさそうに乗っけてくるというもの。
石渡さんのギターも静かに燃えるようなフレーズを乗せて音の厚みを加えてゆくと、両者が丁々発止の格闘を繰り広げる。。というよりは、相手の出方を見ながら間合いを詰めてゆくような演奏という感じ。
そして、ある程度演奏が続くと、ループを切って全体をリセットして次のステージに進んでゆく
序盤のある種の緊張感と、中ほどの高揚感と、次の展開がわかるようでわからないところがなんともワクワクさせられる演奏になっている

これはベストは決められません。

"井戸" 石渡明廣 (https://www.amazon.co.jp/dp/B0FQWQQMX2/ )
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