日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

Alterd States "Bluffs II"

内橋さん率いる Alterd States の新譜が出ました。
前作の続きと言うことでしょうか "Bluffs II" とタイトルされています。
※前作は昨年12月(2005/12/09)に紹介しています。

今回は1枚で、曲タイトルは前作同様 i、ii、iii、iv、v、vi、vii、viii と数字だけです。

が、実は大きく異なるところがありまして、発売元が
 前作:イノセントレコード
 今作:ダウトミュージック
と、変わっているんです。(笑)    沼田さん、頑張っています。

さて、演奏ですが、前作同様にロックインスト調のノリ良く過激な演奏満載です。
今作の方が、ちょっと温度感が上というか、熱い演奏比率が高いような気がしています。



結構、気持ちよい演奏で、好きな人多いと思うんですけど、・・・あまり売れないんでしょうねぇ(悲)

original 2006/06/10

集団疎開 Live at 八王子アローン

"生活向上委員会大管弦楽団"の活動拠点が、梅津和時さんが番頭を務めていた?八王子アローンにあったのですが、その生向委の主要メンバーである"梅津""原田"の両氏が在籍したバンド"集団疎開"が活動をしていてそのライブ盤が、実はCD(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1404559)になっていたということのようです。

もともと、八王子アローンで"梅津""原田"の両氏が"生活向上委員会"を立ち上げ、彼らが渡米している間、他の人にリーダをお任せしていたら、帰国時に活動が活発化していたので、新グループを立ち上げたのが"集団疎開"で、その"生活向上委員会"と"集団疎開"が合体したのが"生活向上委員会大管弦楽団"ということらしいです。

4曲入っていて、A面が1曲目 B面が2〜4曲目という構成で、1曲目が25分超の対策になっています。

==
演奏は、長時間にわたる1曲目がヘビーかつ重厚感のある演奏で、全員でフリーな演奏を延々繰り広げ敷居が高くなっています。
2〜4曲目は、リズムが比較的フリーに寄らない演奏になっているので、敷居は低くなっています。
やっぱり、リズムをしっかり刻んでくれると、聴いてる側としては安心して聴いていられると感じるのはまだ、フリーの真髄を理解していないだけかもしれません...。

4曲目のバラードは、RC successionの名曲スローバラードを髣髴とさせる演奏でした。結構良いです。

やっぱり、本来聴かせたい曲を先に、ばっちりやって、その後口直しのような感じで、もうちょっと聞きやすい方向へ持って行くというのが、常套手段なんでしょうねぇ。。。

ところで、収録順は、演奏順と一緒なのかしら?(汗)

original 2006/04/17

阿部薫"1971 暗い日曜日"

日本フリージャズ史とか、読んでからなのですが、今まで喜んで聴いていたフリージャズの幅を広げる方向に興味が広がっていっています。

乱暴に、分割すると
 現代 1990年代以降
 近代 1970年代〜1980年代
 始祖 1960年代以前
村井さんの著書にある、ジャズの1970年代は1967から始まる というテーゼもあるので、おおよそそれくらいの頃という程度の位置づけです。で、その中で地域で↓のような分割をしてみます。
 現代 :アメリカ 日本 欧州 ノイズ
 近代 :アメリカ 日本 欧州 現代音楽
 始祖 :アメリカ 現代音楽
で、この中で、"始祖アメリカ"の一部、"現代日本"の一部、"現代アメリカ"の一部あたりを聴いていることになりそうです。
で、"近代日本"と、"始祖アメリカ"あたりに、興味が出てきたと言う感じです。

"始祖アメリカ"は、アイラー、晩年のコルトレーンとか、評価の定まっているあたりをしっかり聴いておこうという意識。
"近代日本"は、"現代日本"のルーツを、ちょっとだけ確認 と言う感じの意識になります。


で、今日は、"近代日本"と言えば"阿部薫"につきるでしょうといった発想で、買い込んできました。
1971の"一関 ベイシー"でのライブ盤です。
先入観的には、もっと重苦しい、聴いていて気持ちが落ち込んでいくような音楽を予想していたのですが音自体は、心情、激情の吐露であるソロフリーであることは間違いないですが、
どちらかというと気分が高揚していく、興奮度が増していくという感じで、こういうところが阿部薫の偉大な部分であるという感じは、充分伝わってきました。
ただ、疲れることは間違いないと思うので、"現代日本"を好きで聴いている人誰にでも、お奨めできるかというと
それは、・・・
自分も、次を買うかというと・・・

でも、良い勉強(経験)になりましたです。

origilan 2006/04/07

IT'S JUST BEGINNING

辛島文雄さんの2004年のピアノトリオ作(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1880912)です。
先日、最新作(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1427596)を買ってきて、これが良かったので、
この盤を中古で見かけたとき、迷わず手に取っていました。(最新作は20060214紹介)

最新作は、デジョネとの共演作ということが特筆で、向こうの人とトリオを組んでいました。
この前作は、井上、奥平と、日本人とのトリオとなっています。
また、演っている曲も、スタンダードが多く、きっと手慣れた曲なんだろうなと思われます。
ということで、こっちのほうが勝手知ったるメンツと曲の分だけ、肩の力が抜けているというか、よりのびのびと演奏している感じが伝わってきます。
ただし、のびのびとはいっても、ルーチンワークをこなすような演奏ではなく、インプロビゼーションを楽しみつつ、しっかりインタープレイしているので、聞いていて聴き応え充分です。

また、早くやる曲はしっかり早く、遅くやるのはしっかり遅く演奏しているのも、好感触です。

どの曲も、気持ちよく聴いているのですが、個人的には、最後の"Un Poco Loco"がなんか好きでした。

original 2006/03/28

J.J.SPIRITS "STEP TO NEXT"

正式には、"富樫雅彦 & J.J.SPIRITS"です。
J.J.SPIRITS名義でアルバムは5枚出ていて、このアルバムはその4枚目のようです。
ちなみに他は、"plays bebop vol1","plays bebop vol2","live"と"so what"です。
どうやら、最初の2枚はフリーには寄らず、この後から徐々にフリーに寄っていったらしいです。

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片山広明with渋さ知らズ

我らが、片山のおっさんが、新譜を出されました。
"渋さ"と共演の"片山広明with渋さ知らズ"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1412965)です。

既に、"渋さ"の重鎮として君臨しているおっさんなので、"with渋さ"と言われても・・というのはあったのですが..

はい、珍しい曲をやってる"渋さ"のアルバムといっても過言ではありませんでした。
ベースに、岳晴さんが入っているのが特記事項でしょうか。

"with渋さ"でこの作りで、たしかに何故CDなのか?と思わせる最後の"お天気おにいさん"の"マァジ?マ〜ジぃ、マージー"まで、圧巻で一気に聴いちゃいました。

でも、"片山さん"のアルバムというよりは、"渋さ"のアルバムという印象がやっぱり強いような気がするのは・・・

original 2006/02/03

Andrograffiti

M.T.Manは、成長し一皮剥けたとき、M.T.Swallowになるのであった。
                                      続きを読む

VINCENT I

ヴィンセントアトミクスは、現在3枚のアルバムを出しているのですが
2->3->1の順に入手しまして、1(http://www.ewe.co.jp/titles/detail.php?tid=63)を買ったことで、
一応全部揃いました。

吉祥寺のユ×オンで中古を見つけたのですが、ちょうどコレを探しに行ったとき
だったので、見つけたとき、思わずガッツポーズをしてしまったのでした(笑)

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ONJO "Out To Lunch"

大友良英さんのNew Jazz Orchestraが、エリックドルフィーの同名の名盤を完全カバーした作品です。

ONJO "Out To Lunch"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1427253)

聴き較べちゃうと、音の強度とか、説得力は、どうしてもエリックドルフィーのほうがあります。
これは、なんせ40年間聴かれ続けただけのことはあるわけで、いたしかたないところだと思います。

ただ、さすがに大友さんの音が、聞き手に抱かせる熱気、高揚感というかそういうのはさすがに凄いものがありまして、大友恐るべしというのを、あらためて感じたのも事実です。
「鬼気迫る」と言う言葉を使いたくなるミュージシャンの(日本人では数少ないうちの)1人です。


で、なぜ、この時期に、こういうアルバムを出したのか?という意義を考えざるを得ないのですが...
つまるところ、本人がやりたくなったタイミングがこの時期だったということのようですが..

しかし、このジャケットは、巷で言われるように秀逸です。(そう思います。)

original 2006/04/27

Fedayien "Fedayien"

フェダインの2000年の作品"Fedayien"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=855534)です。

先日のLIVE(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=558383)では、フェダインのメンバーに"渋さホーンズが参加していましたが、この盤では梅津さんが参加しています。

どうも、フェダインの3人では足りない過激さを、ゲスト参加しているホーン奏者が過激成分の増強をしているという構図が考えられるほどに、この盤での梅津さんの活躍が目立っているように思います。

フェダインなので、先日のLIVE共々、そっち傾向の演奏なのですが、梅津さんと泉さんの違いなのか、独国でものライブがそうさせるのか、やっぱりちょっと印象が違います。
個人的には、こっちのほうが好きなんですが、年の経過と共にまとまり感が出ているという要素もあるのかなぁ とか思ってみたり...

というか、アルトサックスの音が印象的なフェダインでありました。と言うことになるのかなぁ...

すでに、入所困難な(らしい)ファーストとか聴くと、多分オリジナルメンバー3人だけの演奏が聴けるのではないかと、期待するのですが多分もう入手できないことでしょう...ちょと残念

original 2006/04/25
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