日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

FEDAYIEN "LIVE"

フェダインというバンドは、川島直広、不破大輔、大沼志朗の3人のバンドで、不破さんが、渋さ知らズを始める前に参加していたバンドです。

この盤は、そのフェダインが、1996にドイツのメールスジャズフェスティバルに登場した時のライブです。
"LIVE"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=558383)
ゲストが4+2人参加しています。北(tp)、泉(as)、花島(bcl)、中原(g)の楽器と、舞踏家2人です。

演奏は、フリーです。(笑)
雰囲気としては、渋さに通じるものを感じるのですが、渋さより脳天気度が低いというか、もうちょっと重めの演奏がされています。

"渋さ"の小さめ編成って、この雰囲気になるのかなぁとも思ったのですが、私の唯一の渋さ体験"みにチビ"は、やっぱり脳天気度がより高かったなぁという感じがしています。

さて、このメールスジャズ祭ですが、世界の前衛ジャズを紹介しているジャズ祭として、知る人ぞ知る存在のようです。ちなみに、ドイツだそうです。

ここ最近は、渋さ欧州ツアーのハイライトになっているようですし、"日本フリージャズ史"を読むと、副島さんが日本人の選定に全権を持っているようですが、山下さんとか結構いろいろな人が、毎年行って大喝采を受けているようです。

original 2006/04/09

TIPOGRAPHICA

今日も、日本のジャズです。
いや、これジャズでいいのかなぁ..

今や、飛ぶ鳥を落とす勢いの"菊地成孔"が、初期に在籍していたグループです。

詳細は、↓を読んでいただくとだいたいわかっていただけると思います。
 http://www.imasy.or.jp/~mizutani/tipo.html

このページ、良く残っているなぁというくらい古い内容で、解散宣言が1997/06/18で書かれていたりします(笑)。

このページを見ると、アルバムは4枚出ているのですが、この中の2枚を持ってます。
 "The man who does not nod"(http://www.imasy.or.jp/~mizutani/tipo_files/tipocd1.html)
 "God says I can't Dance"(http://www.imasy.or.jp/~mizutani/tipo_files/tipocd2.html)
これらも、そろそろ入手困難盤になっているのではないでしょうか?

で、これが聴く価値あるか?というと、
 「俺は、どんなリズムでもノッて踊れるぜ!!」と豪語している人
 「音楽分析が趣味です。できるだけ複雑な曲の分析をするのが、快感なんです。」な人
 「究極のポリリズムを知りたい。」という人
 「人間技じゃない音楽にはどんなのがある?」と恐い物見たさな人
なぁんて、人は聴く価値大ありです。

正直言って、どうなってるのか、素人な私には全然わかりません。
「のっけから最後まで 変拍子、転拍子の嵐で、どこでどうノれば良いの? と頭の中でウニがごにょごにょし出します。」というのが、毎回聴いたときの変わらない印象なんですが、記事、インタビューとか、いろいろ読むとこのグループでは、変拍子、転拍子を使った曲はほとんどないと書かれているわけなんですね。
で、そういう意識を持って、もう1度聴いてみよう!!とplayボタンを押すと、「のっけから最後まで 変拍子、転拍子の嵐で、どこでどうノれば良いの? と頭の中でウニがごにょごにょし出します。」という状態に陥(おちい)るのであります。

ただし、ティポは「リズムが極限的に複雑なFUSION」という扱いになります。
他で紹介しているようなフリージャズではないので、そこのところは安心してください。
上記サイトでちょっと試聴できますので、事前確認してみてください。


ということで、2005/07/23に「買ってきました報告」を書いているのですが、それから半年以上経っていても相変わらず、わけわからん、消化できない、これは変拍子だ 状態が解消されていない状態が続いているという、経過報告のような、自分の進歩の無さを暴露している恥ずかしい報告というか...

original 2006/04/05

J.J.SPIRITS "PLAYS BE BOP Vol.1"

昨日(2006/03/26)、"STEP TO NEXT"を紹介して、朝CD屋に走りまして表題盤を買ってきました。
中古なのですが、多分小出しにしていると思われます。

一昨日、vol.2とSTEP TO NEXTを見つけ、昨日vol.1を見つけ、多分今日、liveがあることでしょう(笑)
(ちなみに、vol.2もまだ残ってました。)

さて、こっちの盤はジャズの有名曲満載で、(曲目は文末に書いときます。)そういう曲をどう料理するかが、聴きどころなのですが、J.J.SPIRITSって、もっとスピリチュアルかつシリアスなグループと思っていたのですが、一聴、全然普通にビバップをやっていて、なんか拍子抜けしつつ、でもご機嫌になってしまうのでありました。

しっかり聴いていると、峰さんと井野さんは比較的オーソドクスに曲を奏でているのですが、後ろで佐藤さんが本領発揮的に大胆かつ微妙にはずした音で煽ります。
さらに加えて、富樫さんがまた絶妙なタイミングでパーカッションを鳴らしていることに驚嘆します。

聴いてて、佐藤さんと富樫さんの凄さを、実感できる仕上がりになっています。
聞いててゾクゾクして来ちゃいました。

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emergency!

エマージェンシーと言っても、トニーウィリアムスの有名盤ではなくて、芳垣さん率いる2ギターカルテットであるところのemergency!です。

メンツは、芳垣さん、大友さん、斉藤さん、水谷さんの4人です。
 芳垣さんは、私がいろいろ紹介しているので、ご存じと思います。
 大友さんは、最近、ONJQ、ONJOで活躍しているので、ご存じの方多いと思います。
 斉藤さんは、渋さの一員ですねぇ
 水谷さんは、昨日(20060324)紹介のリズムページの制作者の1人です。

今日紹介は、2枚目の"ラヴマン・プレイズ・フォー・サイキカル・シング"(http://www.studiowee.com/titles.html#305)です。


メンツの紹介で、おおよその音楽傾向は読める方には読めると思うのですが(笑)。。
ご想像の通り、全くその通りの音楽ではあります。

ただし、やってる曲がちょっと珍しくて、シング・シング・シング、小さな願い、グッド・ナイトと来たもんだ。てな感じで、誰でも、聴いたことあるよなぁな曲を、あの傾向で調理しています。


最近、芳垣さんで漁って、結局大友さんの音にやられていると言う感じが強いです。

original 2006/03/25

KIYOSHI KITAGAWA "PRAYER"

北川潔さんの澤野でのリーダー作の2作目"http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1424735"です。
この盤は、kenny barronさんとbrian bladeさんとのトリオ作です。ちなみに、前作と同じメンツです。

北川さんと言えば、小曽根さんの"THE TRIO"の初代ベーシストとして、有名になったと言うことで良いと思います。

小曽根さんとやってるのを当時聴いていて、特に目立った感じもせず、渋いベーシストだなぁと言う印象だったので、澤野でリーダー作を出すと聴いたときは、ちょっとビックリしました。

さて、演奏ですが、ベーシストがリーダーであるジャズアルバムの比較的オーソドックスな展開(ベースソロから始まる曲、ベースソロ多め、アルコ弾きありと言った感じ)で進みます。
あまり丁々発止、相手を挑発して・・・と言う感じはしないのですが、6曲目のswing感とかとても気持ち良いっす。

ただし、北川さんのベース音が基本的に深く沈み込むような音なので、(できれば相応の装置で、)相応の音量で聴かないと、つまらないかも知れません。


8曲目のlonely womanがドラマチックで好きかも知れない(^^;;

この盤も、随分前に買って持っていたのですが。。。。

original 2006/03/21

渋星

毎週月曜は、会社帰りに中古漁りをするのが日課になっています。
週末に放出された中古が出揃っていて、良質な在庫がある可能性が高いと見込んで、毎週通っています。

昨日は、"渋さ"の2004年初頭発売なので、もう2年前に発売された
 "渋星"(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1905281)
を見つけて買い込んできました。

この盤は、その前年にサンラ・アーケストラと共演した後、その勢いでスタジオで収録されたものだったと記憶しています。
サンラの曲と、渋さの代表曲と、有象無象という感じで、相変わらず混沌としたまとまりを見せた演奏を聴かせてくれます。
サンラな人々が入るということで、スペイシーな音をちょこっと入れて、タイトルも"星"つけてと宇宙規模のアルバムに仕上がっています。

この後の、"Lost Direction""渋全"も音が良かったですが、これも負けず劣らず音良かったです。

さすが、スタジオ録音だけあります(笑)

original 2006/02/21

上原ひろみ

上原さんの新譜spiral(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1466520)です
1枚目が、2003.06 2枚目が2004.04 なので、かろうじて年1枚ペースを守っていると言う感じでしょうか。

まだ、1回ちょろろっと聴いただけなのですが、印象としては、前2作よりもこれでもかの弾きまくりというよりは、より音楽的になっていると言ったら語弊があるでしょうか。
超高速フレーズ連発のゴリゴリ演奏が印象深いという作りではなく。もうちょっとゆっくり目のテンポの曲に印象的なのがあるかな? と言う感じです。

1曲目からギターが何か凄いなぁと印象持ったのですが、ギタリストなんていないじゃんってことは、上原さんのキーボードの音ってこと??
※追記(20060825)結局、ベースの高音域の音だと判明しています

original 2005/11/01

アキコヤノ

矢野顕子さんの2000年に出たライブベスト盤の紹介です。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=850042

JAZZ聴いてる人で、矢野さんも好きって人多いと思うんですが、なんでですかねぇ
歌、声、歌詞が好きというより、ピアノの上手さ、ピアノの技巧面で驚嘆させられる なんでしょうか?

自分は、あの独特の雰囲気にヤられている感じでしょうか

さて、この盤ですが、バックがAnthony Jackson[Bass],Cliff Almond[Drum]とメチャ強力なのがまた凄いところなのであります。

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と、ここで話が移って、Anthony Jackson ですが、彼の名で思い浮かぶのがMichel Petrucciani のTrio in TOKYOでして、これも強力なライブアルバムでありました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=995324

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と、ここでまたまた話がかわるのですが、今まではアジア圏でのライブをアルバムにするというと東京でのライブが大勢を占めていたのですが、昨今の他国の台頭を考えると、これからはLive in Seoulとか、Live in Shanghaiとかが増えてくるんでしょうね。

そろそろ、リリースのニュースが出てきそうなPMGのTWUツアーライブDVDはSEOULでの収録だったそうです。
※追記(20060825)発売は2006/10/18です。

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で、また話が変わって、矢野さんと、Pat Methenyというとsecret storiesなのですが、先日SONG-Xが曲追加して再発されましたが、このあたりも追加曲収録して再発されるとかされないとか..。
当時の矢野さんのインタビューで、「もっと歌ったんだけどCDに入ってなかった」ようなコメントがあったので、矢野さんの声も収録されることでしょう。
※追記(20060825)その後他のアルバムも発売されましたが、曲追加はされていません。

original 2005/10/14

南博 Go There

今日は、南博さんの"Go There"です。

元々は、"南博4"だったのが、改称して"Go There"になったということのようです。
メンツは、泣く子も黙る(?) 南博、芳垣安洋、水谷浩章、竹野昌邦 の4人。
ちなみに、南博さんはpianistです。

アルバムは、2枚出ていて、・・・・もう活動休止しているのかしらん??
 Go There(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=37741)
 Celestial Inside(http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=100089)

南博さんの名前は、菊地成孔の師匠ということで、彼の文章を読んでいると良く出てくるので知りました。
で、ちょうど[Go There]が出た頃で、店頭で見かけて「う〜、買おうかどうしようか...」と大いに悩んで
※店頭では、CLUB系(TZB、DCPRGと同列)のコーナーで売っていた(*)
止めて(笑)、しばらくしてからトリオの作品を入手して初めて聴いたというのが、馴れ初めです。

トリオの演奏は、恐ろしく流麗なピアノを弾く人だなぁ。というもので、TZB、DCPRGから菊地に入った者としては、(その系統の先入観で聴き始めて)ちょっと物足りない感じがしたのは、まぁ当然かもしれません。
そして、どうしてあの人がこの人なんだろう??てな感じに思っていたのでした。
で、"Go There"への期待と不安の妄想が(音の感想と(*)の狭間で)広がりだすのです。

しばらくして、[Celestial Inside]の入手をして、ぶったまげるわけです。pianoは流麗なんだけど全体としては、非常にノリのよい熱い演奏が繰り広げられている。でもpianoの疎外感は感じられずしっかりと主張している。という演奏でした。

で、最近、3年間の積年の思い[Go There]を買い込んできたというわけです。

ということで、恐ろしく流麗な音が持ち味なので、pianoはとても美しいタッチとフレーズで終始するのですが演奏自体は結構アグレッシブに進行するという基本形は[Celestial Inside]と変わらず、聴いていてとっても気持ちよいものです。

[Go There]のライナーを菊地さんが書いているのですが、和服の似合う。jazzの正装って和服かと勘違いさせる。
身を清めて和服をびしっと着込んで喧嘩に出かける。"Go There"は、「野郎共、行くぞっ」てな訳になる...
わはは、そうそうこの通り、このイメージはいいなぁ。たしかにそんな感じです。
血気盛んなsax、ds、bをcoolに抑えつつ先頭切って決闘の場に乗り込んでいく感じ(笑)

ちなみに、4beatではないですがちゃんとJAZZなので旧来からのJAZZファンでもokです!!
試聴はhttp://www.jazzshopping.com/から漁るとできるようです。

本人のHPはhttp://www.graphic-art.com/minami/

original 2005/09/11

山中千尋

今一番ホッとな、女性ピアニストであるところの、山中千尋さんです。

新譜が、メジャーレーベル「Verve」移籍第1弾です。
 http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1478647
メンツが凄いです。
 Robert Herst(b)
 Jeff Watts(ds)
うひょーです。(笑)

でもですねぇ...
以前、山中嬢のジャズ研の先輩であらあせられ、私も、音楽以外にもいろいろ教えていただいた知人がいるのですが、そのお方が「あいつは、タッチ弱すぎ、今もそのまま。全然ダメ〜」と仰っていたのです。
当時の澤野盤での演奏からはそれは全然感じられず、「そうかなぁ...。そんなことない良い演奏だと思うけどなぁ」と感じていたのですが、この盤ではタッチの弱さ、音の弱さが判っちゃってますねぇ。
Jeff Watts(ds)が音量セーブしてる感じ(+録音時の音量セーブもしてる感じ)もして、本領発揮って感じがしませんです。

でも、演奏自体が悪いわけではなく、山中な音も出てるし、wattsが煽ってる部分もあって充分楽しめる盤です。
なので、嫌いでも、嫌いになったわけでもないんですが、知人のお言葉が裏付けられたのが印象的で...

ちなみに、生(ライブ)は見たこと無いので、ライブだとまた違った印象を持つかも知れません。

original 2005/09/10
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