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生活向上委員会というと生活向上委員会大管弦楽団を想起しますが、大雑把に来歴を記すと、
もともと八王子アローンで梅津、原田の両氏が"生活向上委員会"を立ち上げ活動していた。
梅津、原田の両氏が渡米しているあいだに、松風が中心となった「松組」で"生活向上委員会"名義でアルバムを作成。1975年。
 本作
同じタイミングで、梅津、原田がNYでアルバムを作成。1975年
 "ニューヨーク支部" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a63896773.html )
この両名が帰国してから立ち上げた新グループが"集団疎開"名義でアルバムをリリース。1977年。
 "Live at 八王子アローン" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a32084777.html )
継続活動していた"生活向上委員会"と"集団疎開"が合体したのが"生活向上委員会大管弦楽団"で、2枚のアルバムを残した。
 "生活向上委員会大管弦楽団"(http://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a8022528.html)
 "This is Music is This!?"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000UUOK1A) 1979
 "ダンス・ダンス・ダンス"(https://www.amazon.co.jp/dp/B000UUOK1K/) 1980
ということらしいです。
このアルバムもずいぶん前にCDでリリースされていましたがようやく聴く機会を得られました。

本作は、「生活向上委員会 松組」で作成された唯一のアルバムということで、そのメンツは以下のとおり。
松風鉱一(As)、明田川荘之(P)、山崎弘一(B)、宮坂高史(Ds)

演奏曲はスタンダード2曲とオリジナルで全部で3曲。
1.Impressions
2.I Love You
3.斎(いんば)

中低音のゴツゴツとした音色から、ギラギラとした高音を駆使した激しい打鍵のピアノ
興がノってくると,拳か肘かのぶっ叩きフリーが飛び出してくるところは、実に明田川さんらしい。
ゴリゴリとしたウォーキングで推進力をつけていくベース。
淡々と4ビートを刻んでいるが、その迫力がとんでもない。
シンバル主体で軽快にリズムを刻んでゆくドラム。
こちらも、興がノってくるとバシャバシャとサウンドが派手になってきて、聴いてる側もテンションが上がってくる。
そんなリズムを従えた主役はたぶんサックスで、1曲目では前半はピアノトリオの演奏を充分に聴かせ充分にテンションが上がったところで、サックスが入ってくる貫禄。
ここぞとばかりにテンション高い音色で割り込んでくる。
ただただ遅刻しただけかもしれないがw

ベストは、3曲なので決めないことにします。

"ライヴ イン 益田" 生活向上委員会 (https://www.amazon.co.jp/dp/B07Z75BXQK/ )