
挾間美帆のDanish Radio Big Bandでのパフォーマンスは、これが2作め
初作は2021年の下記。
"Imaginary Visions" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/484946039.html )
このリリース直後に来日してまして、これは生で見ています。
"20221113" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/493485029.html )
本作は、Danish Radio Big Bandとデンマーク国立交響楽団との演奏で、ドイツ制作の人気テレビドラマ(と言われても自分は知らない)の音世界を再現した作品ということになるようです。
演奏曲はBeyonce,
01. Crazy in Love
02. Babylon Berlin & Zu Asche, Zu Staub
03. Welcome to Burlesque
04. La Vie en Rose
05. Libertango
06. Lonely House - Street Scene
07. Bei Mir Bist du Schon
08. Reason or Rhyme
09. Welcome from Babylon
10. Wenn ich mir was wunschen durfte
11. Join the Club - Moka Efti Orchestra
12. Liebesleid
13. Le Grand Lustucru
1920年代を題材にしたというが、おおよそ戦前の音楽を模したアレンジ(サウンド)を中心に据えている。
オープニングではEdith Piaf風のシャンソン然としたサウンドが流れ(でもBeyonceの2013年)、フレンチなイメージが多く感じられる。
この時代の音楽といえば、ゴージャスでエレガント、官能的で妖艶なフランス(あるいは欧州)が最もふさわしく、そんなサウンドの印象にいろいろな音楽を染め直している。
全体の雰囲気は、先述のような雰囲気で一貫性があるように感じられるが、実際には、前述のBeyonceをはじめ、 La Vie en Rose は戦後の曲であり、Libertango は1970年代の作品と、実はいい意味で脈絡ない一貫しないような曲を集めてきている。
他の曲も含めて、戦前のサウンドを意識したようなアレンジに、時折最近の音楽を感じさせるような響きが現れ、その違和感がまた良い方向に作用しているように感じる。
初めは購入に踏み切る際、自分の好みに合うか少し不安があったが、それは全くの杞憂だった。
このアルバムは実に見事なエンターテイメントを提供してくれている。
ベストは7曲めにしましょう
"Babylon Hotel" 挾間美帆 & DR BigBand (https://www.amazon.co.jp/dp/B0CZDTKS5Q/ )