片倉真由子さんのリーダー作を聴く(紹介する)のはこれが2枚めですが、1枚めが2011年で、それからこれまでずっと聴かずじまいという体たらく。
"Faith" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a60259969.html )
とはいえ、エポックメイキングな石若駿のアルバムに参加していてそれはしっかり聴いてますし、
"Live at The Body & Soul" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a61999075.html )
北川潔のトリオ作のピアノが彼女で、それもしっかり聴いてますし、
"Turning Point" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/a64350959.html )
"Spring Night" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/474875942.html )
他にも、治田七海(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/498436443.html ), 山口真文(https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/504404054.html )など参加作を聴いているので、そうご無沙汰感はありません。
などと書きながら、実は本作は購入しておらず図書館にあったので借りてきて聴いているものです。
メンツはオーソドクスなピアノトリオ編成で以下の面容
片倉真由子(P)、粟谷巧(B)、田中徳崇(Ds)
演奏曲は、タイトルにもある通りスタンダードを中心としたもの。
01.Whisper Not
02.Autumn Leaves
03.Body And Soul
04.Softly, as in a Morning Sunrise
05.Over The Rainbow
06.Moanin'
07.Alone Together
08.Summer Time
09.Sandu
元曲がしっかりと判別できる程度の崩し具合。テンポも速過ぎず遅過ぎずの良い塩梅。ベースドラムもしっかりと4ビートを刻む。
片倉のピアノは、音数は若干多めでおかずも盛るが、多少語尾をアウトさせていくようなところが数か所で出てきてそこが特徴的か
粟谷のベースはオーソドックスなウォーキングを基本として、曲によりよく歌う味わい深いソロを聴かせるのが心憎い
田中のドラムは音数を抑えめに派手な立ち回りも控えめに、でもリズムキープは盤石な振る舞いで、こちらもごくごく真っ当な印象
そんなリズム隊がバックアップに回っているので、片倉のスタンダードの解釈をしっかり提示できているような作風に仕上がっている
解釈の目新しさとか大胆なアレンジとか、そういうのはほぼ出てこないが、それでも聴き応えのある演奏を楽しませてくれている。
ベストは9曲め
"Plays Standards" 片倉真由子 (https://www.amazon.co.jp/dp/B08KTY231H/ )