20241227a

この両者のデュオがいつもの店で行われるのは、たぶんこれが2回め。
個人的に、共演自体は過去にtempに客演という形で聴いています。
 "(20230728)" (https://jazz-to-audio.seesaa.net/article/500184654.html )

配置は、定位置(右端)から左側に引っ張り出されたピアノに座る魚返に、ほぼ中央位置に立つ森田という立ち位置。

演奏した曲は、先日リリースされた森田のリーダー作 "See you on the other side" ( https://www.amazon.co.jp/dp/B0DKWYN1QS/ )からの曲が大半で、そこに魚返のオリジナルを数曲入れたような感じ。
最後の最後に、Kenny Barronのオリジナルを披露したのが、今回の両者以外の唯一の曲。

定刻を5分も過ぎたところで、両者が前に出てきて開演。
今回、ほぼかぶりつきという感じの場所で聴いていたので、両者の音をがっつりと浴びられたが、両者の音色がいずれも芯のしっかりある音であることが如実に感じられた。
ただ強いだけでなく、力感がありながら一切ブレないしっかり芯の通った音という表現がしっくりくるような感じ。
それでいて、音楽は、ガツガツした雰囲気にはならず、しなやかさすら感じさせるような心地良いサウンドに仕上がっている。
低音から高音まで速い節回しからじっくりゆったり聴かせる節回しまで縦横無尽なフレーズで音を紡いでゆく森田
それに対して、いつも以上に同じ音を執拗に叩く即興で応戦する魚返
それぞれがそれぞれの個性をしっかり見せた演奏であるが、それでいてきれいに融和しているのが実に心地良い。
1stセット、2ndセットとも5〜6曲ずつでそれぞれ約1時間、最後にアンコールにも応えてくれた充実のライブでありました。

聴衆は10人強といったところか、ただし女性比率が高かったのが、普段とちょっと違ってたか。
終演後、お酒飲みつつ少し会話を楽しんだところで辞してきました。